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筆者は西村氏が当選1回議員の時から取材してきた。西村氏が人並外れて能力も体力もあり、自分に厳しいところも見てきた。ただだからと言って、官僚やスタッフに同じ力量や努力を求めるのは無理があるのではないか。「厳しすぎて、ついて来られない人もいるのではないか」と質すと、神妙な面持ちで答えた。
「私一人で全部できるわけじゃないし、みんなの力を借りなければいけない。コロナの時、だいぶご批判も頂きましたので、今はできるだけ心掛けてやっています」
しかし、事務所の秘書が一斉退職した件については、「まあ相性がありますから。長くやってくれている人もいます」と語るにとどめた。
「道を開く」ために必要なもの
二世議員でもなく、国会初挑戦では無所属から出馬して落選するなど、「挫折はいっぱいある」と語った西村氏。そこから「100点」を目指して努力する姿勢や、飽くなき向上心で這い上がってきたのだろう。「私は、一生懸命やっていれば道は必ず開けると信じているんです」と力を込めた。
しかし民主政治のリーダーは国民に支持され、スタッフや同僚に支えられてこそ成り立つものだ。西村氏が真のリーダー候補として頭角を現すには、政策力と共に、「政治家としての人間力」も問われることになるだろう。安倍派後継への想いの他、エネルギー政策、安倍総理との思い出などは、「文藝春秋 電子版」で観ることができる。
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