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 他人の気持ちはコントロールできないし、しかも他意があってわざと言っているのならなおさらだ。気にしても何もいいことはないどころか、悪いことしか起こらない。何を言われても真に受けない、と心に刻もう。そして、できることならば目の前から徐々に消し去るように事を運んでいこう。そうした方が、目先には色々打撃があっても、長い目で見たらずっといいはずだ。

 役に立たないアホにいい顔をするお人好しは卒業しよう。

日本のハラスメント問題はなぜ深刻なのか

 アホが取りがちな行動の1つに、ただ自分の優位性をひけらかしたいばかりに、ハラスメントを行うことがある。海外でもパワハラやセクハラはあるが、日本ほど深刻な問題とはなりにくい。その最大の理由は「ハラスメントが酷ければ辞めるだけ」だからだ。居心地の悪い場所に、自分を殺してまで頑張って居座る人はほとんどいないのだ。いい職場でも、次のキャリアアップのステップを目指して3~4年でいなくなるのが普通だ。日本の企業社会も昔と比較したらモビリティが出てきたが、まだまだだ。まだ日本では新卒でせっかく入った会社だからと辞めない人が多い。だからアホは安心してあなたたちをいたぶるのだ。

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 新卒至上主義も時間の問題でなくなるとは思うが、日本社会では中途採用へのリスペクトとフル活用がまだ遅れているのが現状だ。中途採用は新卒で入った会社の待遇を上回る場所がまだまだ少ない。実は、日本の大企業で新卒者でも、今やアジアの有望企業以下の給与待遇であり、欧米の一流企業に比べると1桁2桁少ないこともある。しかし、海外の情報が日本語にならないので、新卒至上主義はしぶとく残ってしまっているのだ。

努力こそがアホを退ける

 アホと戦わないために、思い通りの転勤や社外でキャリアアップできるモビリティを得るためには、社内でコツコツとした準備が必要だ。実績を出し続け、訴求効果の高い資格を取り、いいものが見つかるまでの貯えも準備しないといけない。無駄使いせず隙間時間には勉強して、会社では実績づくりに精を出す。アホ対策のためだと思うとこれらの努力はちょっとむなしく感じるかもしれないが、これらの努力はアホに関係なくあなたの人生を輝くものにしてくれる。社内に残っても社外に出てもあなたを助けてくれるものばかりだ。大きな意義を感じながらモビリティづくりを頑張ろう。世界では高度人材こそこういうたゆまぬ努力をやっている。その努力こそが、アホを退ける。