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「健康にいいはずがない」と決め込んでいた名医がどハマり…サウナブームが必然だったと言える2つの理由

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス

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複数回、サウナに入ることで、体を「温める→冷やす」がくり返されるため、血液の流れがスムーズになり、多くの不調が改善されて体の調子がよくなる……これが「ととのう」と呼ばれる現象の正体なのです。

私たちの体調は、血流の良し悪しによって大きく左右されます。その血液の流れをコントロールしているものこそが自律神経です。

肉体疲労や日々のストレスによって自律神経がさびついてしまった状態では、体の不調は改善されないまま蓄積し、思わぬ大病に陥おちいるリスクが増大してしまいます。

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せっかくのサウナブームの到来です。

ぜひ、みなさんもお近くのサウナを上手に活用して、自律神経のさびを落とし、血流がアップするスイッチをONにしましょう。

5年前サウナにハマったきっかけ

本書がきっかけとなってサウナにハマり、みなさんにはどんどん健康になっていただきたいと願ってやまないのですが、本編に入る前に私自身がサウナにハマったきっかけについて、簡単にお話しておきたいと思います。

私がサウナにハマったのは、親友であり実業家の本田直之さんの存在がきっかけでした。

彼はかなり前からサウナにのめり込んでおり、日本国内のみならず、世界各国のサウナをめぐっていて、その経験からビジネスパーソン向けに『人生を変えるサウナ術』(松尾大氏との共著。KADOKAWA)という本まで出版しています。

その本田さんから、私はサウナ話をしょっちゅう聞かされていたのです。

このプロローグの冒頭でも述べたとおり、当時の私はサウナについて、

「健康にいいわけがない」

と思い込み、決していい印象は持ち合わせていませんでした。

しかし、彼のサウナ話をくり返し耳にしているうちに、

「サウナって、本当にそんなにいいのかな?」

そう心が少し動いたのでした。

以前から私はあるホテルのスポーツクラブに通っているのですが、もちろんそこにもサウナや水風呂が完備されていました。

いままではサウナの前を素通りしていた私が、ついにサウナ室の分厚い扉を開くことになったのは、およそ5年前のことです。