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「健康にいいはずがない」と決め込んでいた名医がどハマり…サウナブームが必然だったと言える2つの理由

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス

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正直、最初はサウナの熱気が耐えがたいものに感じましたし、水風呂の冷たさにも凍えそうな不安を覚えたものです。

根源的なやさしさが満ちるような幸福感を得られる

しかし、サウナ初日であるにもかかわらず、我慢がいらない程度にサウナに入り、そのあと凍えそうな水風呂ではなく、水シャワーを浴びる……ということを2~3回くり返してみると、なにやら体の中に根源的なやさしさが満ちるような幸福感……その名状しがたい気持ちよさに気がついてしまったのです。

長年、自律神経と腸に関する研究を続けてきた私ですので、そのときすぐにこう思いました。

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「サウナには、どうやら自律神経のバランスを整える効果があるようだ……」

それから私は毎日ほぼ欠かさず、サウナに入ることが習慣となったのです。

しばらくサウナを続けるうちに、朝にサウナに入ると心身ともに調子がよくなり、日中の脳のパフォーマンスが向上することを実感できるようになりました。

また、サウナには自律神経のバランスを整える効果だけではなく、体調の変化を察知して脳にさまざまな指令を出す、いわば「司令塔の臓器」として働く腸にもよい効果を与えることがわかってきました。

実は「腸を温める」ことによっても、私たちはさまざまな健康効果が得られるのです。

サウナに5年間親しんでみて、私なりのルーティンもできました。

そのルーティンとは、1回7分間サウナに入り、そのあとに水シャワーを浴び、休憩する……これを毎日(できれば朝に)2~3回くり返すというものです(水風呂ではなく、水シャワーを浴びるのは、私が通うスポーツクラブの水風呂の水温がサウナ上級者向けの低温で、私自身に合わないためです。

私と同じ医師である加藤容崇さんの著書『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)によれば、水風呂の最適な温度は16~17度とのことですが、それと同程度の水温であれば私も水風呂を利用しています)。