ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題。生前は小誌「週刊文春」など一部メディアしか報じていなかったが、彼が死去して4年が経ち、その優越的な地位を利用した"性加害の実態"が被害者の口から次々と明されるようになった。

 今回、元ジャニーズJr.の石丸志門氏(55)は、ジュニア時代にジャニー氏に肛門性交を強要されたことを明かした。

実名顔出しで告白した石丸氏

合宿所に泊まるようになってすぐに口腔性交の被害

 田原俊彦に憧れていた石丸氏は、中学2年だった1982年1月、オーディションを経てジャニーズ事務所に入所した。

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 少年隊のバックダンサーのほか、『ヤンヤン歌うスタジオ』(テレビ東京系)や、1984年のドラマ『年ごろ家族』(TBS系)にレギュラー出演。1985年に退所するまで、第一線で活躍したジュニアだった。

 石丸氏が「合宿所」と呼ばれる、当時原宿にあったジャニー氏の自宅マンションへ呼ばれるようになったのは、入所から1カ月ほどが経ったときだった。

「合宿所に行けるようになるには、ジュニアとしての信頼を得なくてはならない。だから新米ジュニアは憧れるんです。一生懸命レッスンを頑張って、ジャニーさんに『合宿所行きたいです』とアピールしていました」

 合宿所は当時、田原俊彦、近藤真彦、川崎麻世らレコードデビューしたアイドルが住んでいて、個室を持っていた。一方、出入りするジュニアはジャニー氏の部屋の隣の布団を並べた「雑魚寝部屋」で寝ていた。

実態解明が急務だ

 石丸氏はレッスン前日の土曜に合宿所に泊まるようになり、すぐに口腔性交の被害にあったという。

「マットレスの下のほうから足をマッサージしてきて、手がだんだん上がってきて……。若いので身体が反応しちゃうんです。すごく違和感はあるんですけど、射精して気持ちいいという感覚もある。でも相手は男性だし、どう捉えたらいいんだろうと。眠れないですよね。整理がつかなくて」