性被害の代償として仕事も得た
隣には別のジュニアが寝ている。だが、「眠ってはいなかった」という。次は自分の番かもしれない、と思うと眠れないからだ。
「3回泊まったら1回の確率で当たるみたいな感じ。3年間、ほぼ毎週行っていたので、50回くらいは経験していると思います」
性行為があった翌日、「はい、タクシー代」とジャニー氏は3万円ほど、お金を渡してくるのが常だったという。アイドルとしての成功を夢見ていた石丸氏は、代償として仕事も得た。
「必ずお金をくれるのはわかったので、仕事ももらえるんじゃないかと。2年目くらいになると、もう感覚がおかしくなっていた。それが成功したのが『ヤンヤン(歌うスタジオ)』です。された翌日に、みんなでリビングのソファでテレビを観ているときにジャニーさんの隣に座って、『最近テレビに出てないから、出たいよう』って言ったんですよ。そうしたら、『じゃあ、来週からテレ東でヤンヤンあるから、行ってくるといいよ』って言われて、翌週行ったらもう台本ができてました」
石丸氏への性加害は、口腔性交だけではなかった。
「3年目に入って、バリバリ活動しているときでした。昼間に合宿所に行って、他の人もいなくて、くつろいでいると、ジャニーさんに雑魚寝部屋に呼ばれた。一対一で迫られて、股間を触られて、フェラチオされて、と思ったら……」
肛門への挿入を強要されたのだ。部屋のカーテンは開いたままだったという。
「ジャニーさんがお尻に自分でクリームを塗ったのです。で、四つん這いになって、僕のことを引っ張るというか、押すというか、(石丸氏の)お尻をこうやって。で、これ入れなきゃいけないのかと思って、さすがにこれは……と思ったんですけど。でもやんなきゃダメか、その代わりにでかい仕事もらおうと思って。とにかくイケば終わるので」