2024年春にTポイントとVポイントが統合する。名前は「Vポイント」となり、ロゴは現在のTポイントの青と黄色をベースに「T」から「V」に変更するという。

 楽天ポイント、dポイントにPontaポイント……。世の中にたくさんのポイントサービスはあるが、これらは基本的に利用した金額に一定の%をかけたものが付与されるため、こうした新ポイントの誕生で気をつけたいのが、日ごろから一定以上の金額を利用し続けているクレジットカードだ。

 世の中に数多くあるクレジットカードの中で、どんなカードがおトクなのか――。クレジットカードの合計年会費が120万円、100枚以上のクレジットカードを使うポイ探の菊地崇仁氏が、今選びたい「おトクになるクレジットカード」と、このポイント競争の注目点について寄稿した。

ADVERTISEMENT

©AFLO

◆◆◆

 クレジットカード選びで最も重要なのは「あなたにとってそのポイントが使えるかどうか」だ。単純な「ポイントのたまりやすさ」だけでカードを選ぶと、いざ使おうと思ったときにポイントの使い方がわからなかったり、有効に使えないこともあるからである。

 使えるポイントをためる――。この大前提を間違わずにカードを選ぶと失敗しにくくなる。その視点から、今回はまず次の5枚のカードを紹介しよう。

その1:コンビニや飲食店で7%還元

●三井住友カード(NL)/Oliveフレキシブルペイ

コンビニや飲食店で7%還元の三井住友カード(NL)/Oliveフレキシブルペイ(公式サイトより)

 三井住友カード(NL)/OliveフレキシブルペイはVポイントがたまるクレジットカードだ。基本的なクレジットカードとしてのスペックは同じで、Oliveは三井住友銀行の口座が必要となる。

 年会費は無料で基本還元率は0.5%とそれほど高くはない。ただし、対象のコンビニや飲食店でApple PayやGoogle Payのタッチ決済を利用すると7%還元、カードでのタッチ決済でも5%還元とポイントがたまりやすい。

 また、Oliveの場合はVポイントアッププログラムがあり、アプリログインや住宅ローン契約、SBI証券での取引などの条件に応じて最大+5%までアップする。

 たまったVポイントは将来Tポイントの加盟店でも利用できるようになるが、今のところは利用金額に充当するのがおすすめだ。例えば1万ポイントを持っている場合、10万円の請求があった月にポイントを充当すると、引き落とされる金額は9万円となる。ポイントで新たに何か購入する必要もなく、無駄な出費もなくなる。