「ライオンズは夏場に強い」
この言葉は8連敗を喫した翌日の7月10日、ライオンズの後藤高志オーナーがオーナー会議の後に取材で発した言葉だ。
正直、私は疑問に思った。どんな時でもポジティブが私の売りだが、8連敗後で流石に気分が落ち込んでいた。この時点で借金18まで膨らみ最下位。このままずるずると今シーズンは終わるのではないか……というのが率直な思いだった。
しかし直後、ライオンズは7連勝を飾り、後藤オーナーの「ライオンズは夏場に強い」という発言を体現する形になった。
諦めかけた今シーズンだが、まだ奇跡が起きるかもしれない。起こしてくれるのではないか。いや、起きる。私はそう確信した。
なぜなら、奇跡を起こすためのキーマンがそろったからだ。今後大ブレークすること間違いなしの若獅子3選手は、ライオンズが誇る豪腕リリーバー、ボー・タカハシの恩恵を受けているからである。
未来の4番はこの男
1人目に名前を挙げたいのは“ポストおかわり君”こと、「ベッケン」の愛称でお馴染み、背番号8番の渡部健人だ。
渡部はプロ1年目の2021年シーズンにいきなりファームでホームラン王を獲得している。「おかわり3世」と呼ばれてファンの期待も大きい。ドラフト1位であり、ポテンシャルは間違いない。
しかし大卒2年目の昨シーズンは一軍出場がなく、ファームでも打率1割台と不振にあえいだ。それだけに不振に終わった昨シーズンは渡部に対して批判的な声を多く耳にした。素質はありながら結果を残すことが出来ない渡部を見ながら、私はとても歯痒かった。
そんなモヤモヤの中で迎えた今シーズン、ライオンズは主力選手の離脱が相次いだ。チーム状況が厳しい5月下旬、渡部は2年ぶりに一軍に昇格した。
残念ながら走塁中に左足を痛めて7月2日に登録抹消となったが、それまでの26試合で打率2割7分5厘、ホームラン4本という好成績を残した。いつしか今シーズンのライオンズに欠かせない選手になっていた。
渡部はこれからおかわり君こと中村剛也の通算本塁打記録を超え、さらには王貞治が残した通算本塁打記録868本を塗り替えるとんでもないホームランアーチストになると、私は確信している。
なぜなら、ブレークを断言できる根拠があるからだ。
渡部の背番号は8。8といえば埼玉県で面積が8番目に大きいのは川越市。そんな川越では本日7月29日と明日7月30日に第42回となる川越百万灯夏まつりが開催される。42といえばボー。よってボーの恩恵を受けている渡部が大ブレークすること間違いなし。今後渡部はプロ野球界におけるお祭りであるオールスターに毎年出場する程のスター選手になっていくことだろう。
以上のように渡部はボーの恩恵を受けているので、これからの大ブレークは間違いない。