映画の名場面を背景に流しつつ、生演奏で映画音楽を楽しむシネマ・コンサートが人気だ。4月には、初めて『角川映画』をテーマにしたコンサートが開催される。音楽監督は作曲家の大野雄二さん。
「70年代に一世を風靡した角川映画の熱気はすごいものがあった。仕事としての自由度が高かったし、若手を大事にしてくれたんだよね」
今回選ばれたのは3作品。高倉健主演の『野性の証明』、松田優作主演の『人間の証明』、そして石坂浩二主演の『犬神家の一族』。大野雄二作曲のサウンドトラックを、総勢約50人のその名も“スケキヨオーケストラ”が演奏する。
それぞれの映画主題歌(これらも大野氏が作曲した)は、松崎しげるとダイアモンド☆ユカイが歌唱。石坂浩二はトークゲストとして出演する。実は、大野さんと石坂さんは慶応の高校からの同級生だ。
「僕にとって彼は武藤兵吉(石坂の本名)なんです。後に彼が俳優デビューして、明治製菓のCMでナレーション出演をしたんだけど、たまたま僕がそのCMソングを作曲したことで再会してね。それからは仕事も沢山したし、よく遊んだよ」
慶応で出会い明治で再会……。トークショーが楽しみだ。
INFORMATION
『角川映画 シネマ・コンサート』
4月13日、14日 東京国際フォーラム
http://kadokawaeiga-concert.com