車高が低いほどステータス、不便を乗り越えてこそ車好き……そんなクレイジーな世界に生きる者たちがいる。地を這う異形のカスタムカーから、見える景色は一体どんなものなのか?
今回は、真っ赤なヴェルファイアのオーナー「あねっち」さんと、娘の「あーちゃん」さんをご紹介。
ド派手なヴェルファイアで「子どもの入学式」に乗りつけて……
あねっちさん このヴェルファイアを買ったのは、7年ほど前ですかね。それまではスカイラインのGT-Rとか、スポーツ系の車を乗り継いできたのですが、やっぱり家族で乗るには狭いし、速すぎてもしょうがないなと。それで、家族4人がゆったり乗れる車に買い替えたんです。
最初からある程度はカスタムするつもりでしたが、正直ここまでやるとは考えていなかったですね。今思うと、軽い気持ちでドレスアップ系のイベントに参加したのが運の尽きというか。
周りのすごい車を見ているうちに、どんどん「次はここに手を入れないと」と沼にハマっていって……色も2回塗り替えていますし、ホイールだけでも100万円くらいするものですから、車体も入れると1000万円はかかっていると思いますよ。
弄りはじめたときはやっぱり妻も否定的でしたが、ここまでくるともう、逆に何も言ってこないですね。「生活の水準に影響が出ないなら、まぁ好きにすれば」といった感じです。
でも幸い、2人の子どもたちはこの車を気に入っているようで、過去には高校の入学式に、この車で送迎に行ったりもしましたよ。とくに息子の方は車系の学校なので、ちょっとした話題になったみたいですね。
娘もこの車が大好きで、最近はむしろ娘の方から「イベント行こうよ」と誘ってくるくらいで。家族で出かけるきっかけにもなりますし、これだけ楽しんでくれるとやっぱり嬉しいですよね。
私としてはもう、この車はこれで完成形だと思っているので、これ以上弄るつもりはありません。少し前に息子と娘が免許を取ったので、これからは2人に好きなように乗ってもらえればいいかなと考えています。