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インリン そうです、そうです! 元々キラキラは求められていないんですけど、ずっと「だらしない女」に見せることは意識してきたかもしれません。

 だらしなくても、強く生きていかなければならないし、生活感があるなかでもエロさは醸し出せる。そんな微妙なニュアンスを、感じとってもらえたら嬉しいですね。

「これまでにはない部分が出ちゃっている」

――ところで、今回の写真集のテーマは「大人のエロス」ですよね。

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インリン 大人のエロスと銘打っておきながら、実はピンときていないんです(笑)。もちろん年齢も重ねて、いい大人ではあるんですけど、「ちょっと褒めすぎじゃない?」という気恥ずかしさもあって……。

 とはいえ、もう私も40代。いくら頑張っても引き締められない部分もあります。それ込みで、大人の女性にしか出せない柔らかさや、たるみみたいなものもエロスとして感じ取っていただけたら嬉しいですね。

――こだわりのポイントは?

インリン 最後のグラビアですし、私のイメージを世に広げてくれた開脚やセクシーポーズも撮影しました。さらにそこに強さやアグレッシブさを出すことも意識しました。

 一方で、いざ出来上がった写真を見ると、「なんだかお母さんになったな」と思える部分もありましたね。目つきや表情などに、若い頃になかった一面が出ちゃっている。でも、これはこれで私の人生が見えるのでいいのかなと。

©ハリプ/講談社

――タイトルの「すべて今の時ゎ最後の時」に込めた思いは?