〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉
B氏の訴えを報じた「週刊文春」の記事が不満だったのだろうか、自らの仲間が「B氏を連れ去る」と言っていることを明かしている。さらに「森氏も同行するのか」などと尋ねると、森氏は次のようにメッセージを送っていた。
〈でなくて うちの父って反社みたいな人間なので。と。〉
〈今回は、僕だけでなく父のことも出てるじゃないですか? なのでです。〉
森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。
それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません😅〉〈ややこしいおっちゃんです😅〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。
万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。
当事者のB氏はこう語る。
「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」
森氏は何と答えるか
森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。
――どういうつもりでLINEを送った?
「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」
――連れ去るというのは?
「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」
――お父さんに?
「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」