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戻ってきた仏像の姿に変化が
そこで詳細をお聞きし、やはりあの時の月天子様の夢は、正夢であったという事を確信いたしました。と言いますのは、お戻りになられた月天子様のお姿は、以前よりも色鮮やかになられていたのです。
その理由は、出品された方が、仏像を専門に扱われる業者様で、プロの方に仏像を綺麗に掃除するよう依頼してくださったのです。しかも、この業者様がある場所は、日本有数の温泉地だったのです。
まさに月天子様は、あの夢で仰っていた通り、温泉で汗を落とされたのだと思います。そして、今回の事件で月天子様が一番に仰りたかった事は、諸行無常ではなかったかと思います。
私はお堂に行けば、いつでも月天子様を拝む事が出来る。お堂に居てくださる事は、当たり前だと思っていました。しかし、今回の件で、どのお仏像もそうですが、手を合わせる事が出来るという事は、決して保証された当たり前のことではないのです。
この世は諸行無常
仏教の教えに、諸行無常という言葉がありますが、まさにこの世に常という事はないのです。
友人、家族、親子でも勿論そうです。今は当たり前に顔を合わせ、話すことが出来たとしても、明日にまた会える保証はない訳です。
当たり前の反意語は、有り難いです。日常の生活は、有り難いのだと再度、考えさせて頂けました。
そして、何より、今回の月天子様だけではなく、仏様や神様は存在しておられて、私たちを見守ってくださっている事を実感させて頂けました。