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人気アイス上位20種類のうち、オススメは3種類だけ…「夏の滋養食」アイスクリームの賢い選び方

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genre : ライフ, ライフスタイル, ヘルス

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「肝臓に脂肪が沈着するだけでなく、進行すれば肝硬変や肝臓がんになることもあります。糖質の中でも脂肪肝になりやすいのが果糖で、中でも加工食品に含まれるものが危ない。例えば寝る前に毎日、果糖ブドウ糖液糖が含まれたアイスを食べ続けたら、非常にリスクが高くなるでしょう。食べる頻度には注意してほしいと思います」

あずきバーの原材料は「砂糖、小豆、水あめ、食塩」

さて乳脂肪分を含まない「氷菓」はどうだろうか。氷菓は栄養価が低いかわりに全般的にカロリーが低く、ダイエット向きではある。大和田医師のお勧めは「井村屋 あずきバー」。原材料は<砂糖、小豆、水あめ、食塩>だ。

「添加物の液体の糖類に頼らず、水あめや砂糖を使うなど、誠実に作っているのが伝わってくる」という。

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また小豆は強い抗酸化作用と豊富な食物繊維があり、健康美容効果が高い。

「小豆には赤ワインの1.5~2倍のポリフェノールが含まれ、豆類の中でも抗酸化作用が強いです。その働きは大きく3つあり、血糖値や血圧の上昇を抑え、コレステロール値や中性脂肪値を下げ、便通を促進します。食物繊維はごぼうの3倍と多く、腸内環境を整えます」(望月氏)

特に日本の小豆(エリモショウズ、しゅまり)は輸入品小豆よりも抗酸化性が高いという。

暑い日が続いてバテ気味な時、いろいろな製品を比較し、質のいいお気に入りのアイスを見つけてほしい。

笹井 恵里子(ささい・えりこ)
ジャーナリスト
1978年生まれ。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスに。著書に『週刊文春 老けない最強食』(文藝春秋)、『救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道』(NHK出版新書)、『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』(光文社新書)、プレジデントオンラインでの人気連載「こんな家に住んでいると人は死にます」に加筆した『潜入・ゴミ屋敷 孤立社会が生む新しい病』(中公新書ラクレ)など。新著に、『実録・家で死ぬ 在宅医療の理想と現実』(中公新書ラクレ)がある。ニッポン放送「ドクターズボイス 根拠ある健康医療情報に迫る」でパーソナリティを務める。 過去放送分は、番組HPより聴取可能。
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