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ビジネスホテル朝食の逆転現象

 高級ホテルや旅館の朝食では感動的なシーンに出会うことが多いが、ビジネスホテルの朝食も進化している。別途有料という朝食が多い中で、宿泊料金に含まれる無料朝食を採用するホテルも増えている。宿泊料金の高いハイクラスタイプのビジネスホテルでは有料朝食、ローコストタイプのビジネスホテルでは無料朝食というある種の逆転現象も見られる。

「ホテルココ・グラン上野不忍」の朝食

 ハイクラスタイプとして全国区のホテル ココ・グランブランドであるが、「ホテルココ・グラン上野不忍」は無料朝食。地下1階のシックなゲストラウンジが会場。まるでお母さんの手作りのような、手の込んだおかずがずらりと並ぶ。無料朝食であるが煮物、揚げ物、焼き物といったバラエティの豊富さが嬉しい。

「ホテルココ・グラン上野不忍」の朝食

 焼き魚や卵料理といった定番メニューに加え、肉料理、種類充実のサラダバーなどうれしいメニューもそろっている。ホテルの経営会社は、人気のスイーツブランドも展開しているが、朝食でもスイーツが登場する。これも無料だ。

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ビジネスホテル朝食の実演コーナー

 また、ハイクラスタイプのビジネスホテル朝食が、シティホテル並に進化している象徴的なシーンが実演コーナー。高級ホテルでは、卵料理の実演や肉料理の取り分けなど、シェフによる実演はよく見かける光景であるが、ビジネスホテルでも見られるようになった。

「ホテルフォルツァ博多駅博多口店」の実演コーナー

 九州を拠点にする人気ハイクラスブランドの人気店舗「ホテルフォルツァ博多駅博多口店」の朝食の実演コーナーは印象的。その場で焼き上げる玉子料理は、日替わりでオムレツに目玉焼き、フレンチトースト、エッグベネディクトなど多彩だ。

「ホテルインターゲート京都 四条新町」ではシェフがハムを取り分けてくれる

 また、2018年3月1日に開業したグランビスタホテル&リゾートの新ブランドホテル、「ホテルインターゲート京都 四条新町」の朝食では、シェフがジューシーなハムを取り分ける実演があった。用意されて並べられた料理よりも、その場で盛り付けられる一皿は、視覚的にも味わい深さは増すことだろう。