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元応援団員がツバメ愛あふれる「スワローズ酒場」をハシゴして考えた“応燕のカタチ”

文春野球コラム ペナントレース2023

2023/08/09

「スワローズが帰る場所であり、そこにいるべきだ」

宮澤さん「いや、当たり前すぎて。たとえば生まれた家族と離れるのは嫌じゃないですか。やっぱり生まれた家族と暮らしたい、スワローズが帰る場所であり、そこにいるべきだと思うんです」

「スワ」に一生を捧げた人の目は、どこまでもまっすぐだ。チームと、人生とともに、いつまでもお店が続くといいなぁ。

 さて、ビールを計3杯呑んで、2回の裏で次のお店へ移動!

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球場至近。最新のスワ酒場

 スワローズ推し最古参のお店から、次は一番新しいお店に移動。

 2022年9月頃にオープンした、スタジアム通りの「きっちんくるりんぱ外苑前店」さんに到着! 球場から徒歩5分ほど。もっとも近い店としても最近認知度が上がっています。

 15時を回ったからハッピーアワー! 300円で一部のドリンクやフードも楽しめるじゃないですか!

神宮球場からすぐの「きっちんくるりんぱ外苑前店」

 球場内の売店として「きっちんくるりんぱ」が始まり、キッチンカーとして球場外でも営業。とうとう球場外で通年営業するように。球場外の有名店が球場に出店することはあっても、その逆はあまり聞かない“変わり種”です。

熱々ジューシー「じんカラ」の揚げたてが食べられる

 ここは神宮で試合終わってから来ようとすると大体クローズとなっているので、ビジターテレビ観戦時に利用しているのですが、店内各所にモニターついているからどこからでも中継が見やすい。また、球場グルメも食べることができるんだけど、なにより神宮名物「じんカラ」(神宮球場名物から揚げ・同店では700円)の「揚げたて」が楽しめる!

揚げたての「じんカラ」はとってもジューシー

 球場よりもさらに外はサクッと、中はジューシー! 味もいいけど、なによりテーブルがあって落ち着いて食べられるのが嬉しい! だって、球場だと内野席に座って、ビール飲んだあと、カップホルダーに戻そうとするとホルダーがパタンって閉まっちゃう。さらに「じんカラ」持ってるから両手が塞がってて、ホルダーに戻せなくていつもアワアワしますよね……(観戦熟練者はどうしているのだろう?)。

 さらに選手のサインボールや、ユニフォームがたくさん飾ってあるし、窓が広いからとても明るく開放感があります。

昼からスワローズファンだけでなく、スポーツ好きで溢れる「きっちんくるりんぱ」店内

 あ、居合わせたスワローズファンのグループと話していたら、もう7回です。ここでも3杯飲んだし、はい次!

3軒目は「スワローズ推し熊本酒場」

 3軒目は「きっちんくるりんぱ」から徒歩1分。横断歩道渡ってすぐの「和’s」(ワズ)さんへ。

 ここは試合後に来て、よく一人反省会して帰ったお店。ここも最近の選手を中心にユニフォームとかタオルとかがたくさん飾ってあります。

スワローズファンでぎっしりだった「和’s」店内

吉村貢司郎投手のお母さまの「玉子焼き」、田口麗斗投手の「まりもビール」

 吉村貢司郎投手のお母さまが始めたという玉子焼き屋さんから取り寄せた「吉村選手の実家の玉子焼き」(500円)。「つば九郎ホットサンド」(900円)を注文。飲み物も「ヤクルトビール」(850円)に「まりもビール」(850円)など、スワローズにちなんだメニューもたくさんあって楽しいのです。

だしが効いてお酒が進む「吉村選手の実家の玉子焼き」
見た目可愛く、具だくさんの「つば九郎ホットサンド」
田口麗斗投手のニックネーム「まりも」にちなんだ「まりもビール」を堪能する筆者
個人的には、ちくわにポテトサラダを挟んで揚げた熊本名物「サラダちくわ天」(390円)が一番好き

 ……見渡せばスワローズファンが画面を食い入るように見ている。

 もう9回の2点差か。自分が応援指揮だったらこうやってるなーああやってるなーとか考えていたら、ムーチョ(中村悠平)の2ベース。9回のムーチョ、いつも凄いなぁ。少し店内が盛り上がる。

 そして9回2アウト2塁。代打、川端慎吾。あ、初球……試合終了……。

 店内が少しだけ溜息に包まれるけど、知らないスワローズファン同士が目を合わせて、ジョッキを掲げて心の中でお互いの健闘を称え合う(ように見えます)。

球場と同じく非日常に身を投じて観戦する楽しさ

 球場で声を出すのが楽しい! 中継を観るなら家でも変わらないし、わざわざ酒場に出かけて外で見る意味がわからない、という方も多いと思いますが、毎日近くの球場で試合があるわけじゃない。

 知らないファン同士が顔を合わせて、点が入ったらハイタッチで喜び2倍。負けたら……ため息2分の1にはならないけど、誰かが同じ空間で共有していると思うだけで、一人でいるよりはずっと楽しいのです。

 球場と同じく、家とは違う非日常の空間に身を置いて、野球を観る。こういう楽しみ方もあるかなと思います。

 うーん……しかしまぁ、今日はちょっと攻撃が淡白で、3軒しか回れませんでした……何杯飲んだっけ? 3+3+3=9杯。おお、ちょうど9イニングとなりました。

2022年の祝勝会で実際に使われた「優勝樽」の展示も

 よし、ここからは延長戦に突入! 個性あふれ、スワローズ愛のたっぷりの「スワローズ応燕居酒屋」。私はそんなお店を応援する「応燕団」となることをここに宣言します。みなさん、機会があったら一緒に巡りましょう!

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