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ドラフト同期、岩貞祐太「ヨコの分まで――同期3人、3等分して背負っていく」

 岩貞祐太はずっと泣いていた。「亡くなったという事実を知ってずっと涙が止まらなかった。身近な人が亡くなってこれだけこたえるのも、あまり経験がないです」。

 2013年ドラフト同期組の絆は強い。現役では梅野隆太郎、岩崎優、陽川尚将(西武)がいる。大卒組にとってまだ高校を卒業したばかりの横田さんは弟のような存在だった。岩貞も、しばらくは目が離せなかったそうだ。「どこに行くにも“ヨコ、ちゃんと付いてきてるかな”って心配になったり。1年目は寮の近くの焼肉店によく食べに行きましたね」。

 甲子園で行われた7月25日の巨人戦は追悼試合として行われ、選手は喪章を着けてプレーした。1点優勢の7回、岩貞は3番手で登板。1死一、二塁のピンチを背負うも「ピンチでも(横田さんが)抑えさせてくれるでしょう……とつぶやきながら投げてました」と最後は秋広優人を二ゴロ併殺に仕留めて乗り切った。岩崎は9回を締め、梅野は最後までマスクをかぶった。どうしても欲しかったウイニングボール。試合後、観戦に訪れていた横田さんの両親、姉に同期3人が直接手渡した。

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 岩貞は、横田さんの思いを「背負っていく」と迷うこと無く言った。「(梅野、岩崎ら同期の)僕らはプロ10年目としてやっていて、一軍でも最年長。1人で背負えるほどヨコの気持ちは軽いものでもないですし、3人で3等分して背負っていけばいい」。ヨコの分まで――。背番号24とプレーした者たちの決して忘れることのない合言葉だ。

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