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「政治家が女性と不倫し、肉体関係を持ったとしてもそれだけなら報道しない。宇野氏は彼女をホテルニューオータニに電話で呼び出し、国会を抜け出して会っていた。性交渉の対価としてカネを払っていた。これは『買春行為』であり、許されないと判断しました」
ちなみに、この27年後に鳥越俊太郎氏が東京都知事選に出馬した際、週刊文春は鳥越氏の女性問題をめぐる記事を掲載した。鳥越氏は名誉毀損と公職選挙法違反の罪で文春を刑事告訴したが、不起訴になった。
こうして振り返ると政治家とプライベート問題は、こういう人物でいいのかという問いが王道だ。もちろん情報戦としてのタレこみもあるだろう。しかし「私」の部分が「公」に影響を与えているとしたらどうなのか? という大事な問いもある。
今回の木原報道から考えたいのもその点だ。木原氏は愛人宅から首相官邸に出勤し、そのあと官邸の中枢を担っているという。私生活では2拠点で公的には岸田首相の右腕としてフル回転。こんな過密スケジュールで「私」の部分が「公」に影響を与えていないか? 国民への政策はおろそかになっていないか? と不安になってしまうのである。
木原氏の「妻」に関する報道
しかし驚くのはこの後だった。週刊文春が今度は木原官房副長官の「妻」に関してスクープを放ったのだ。
木原氏の妻であるX子さんが5年前に、ある殺人事件の重要参考人として警視庁から事情聴取され、実家なども家宅捜索を受けていたことを報じたのである。妻の前夫「怪死」事件である。