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瑠奈容疑者は高校は私学へ。マンガが好きな子だった

「Aさんと瑠奈は事件の前から面識があり、当日は殺害する意図を持って待ち合わせた可能性が高い。父の修は、それを事前に知っていた上で、犯行の手助けをしたとされる」(同前)

 父娘が暮らしていたのは、札幌市厚別区内にある鉄筋コンクリート造りの3階建ての洒落た一軒家。登記簿によると、2004年に修の名義で新築し、当時借り入れた2,200万円は約8年で返済を終えている。

加害者親子が住んでいた自宅 ©文藝春秋

 地元の住民の一人はこう明かす。

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「瑠奈さんが小学校の途中で越してきたんですが、お母さんによると、学校にあまり馴染めず、中学時代も不登校気味だったと。高校は私学に行ったようです。漫画が好きな子だと聞きました。ここ最近は全く姿を見かけなかったので、瑠奈さんは別のところで暮らしているものとばかり思っていたほどでした」

勤医協中央病院精神科のリエゾン科科長として勤務していた田村修容疑者(本人Facebookより)

 修はオホーツク総合振興局管内の紋別郡遠軽町出身。1988年に旭川医科大学を卒業し、2008年からは札幌市にある勤医協中央病院精神科のリエゾン科科長として勤務。社会活動にも熱心な医師として知られ、過労自死など職場のメンタルヘルス、地域のホームレスやアルコール依存疾患の問題に取り組んだ。

「過労死の遺族のケアを担当したり、過労死裁判では医師として意見書を提出するなどして、メディアの間でも有名な存在でした」(地元メディア関係者)