今年の4月に衆議院への鞍替えを発表して話題になった丸川珠代参議院議員(52)。過去に総理大臣になった人はすべて衆議院から選ばれていて、丸川議員の鞍替えも、さらなる“出世”を目指すためと見られている。

 それにしてもテレビ朝日の女子アナ時代に何回か取材する機会のあった身としては“完全に政治家になったのだなぁ”と改めてしみじみした。

丸川珠代 ©時事通信社

 丸川珠代は1971年1月19日生まれの兵庫県出身。1993年に東京大学経済学部を卒業してテレビ朝日に入社する。

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 テレビで頻繁に姿を見るようになったのは、入社3年目に『CNNヘッドライン』のメインキャスターに抜擢されてからだ。

 『CNNヘッドライン』は元フジテレビの木佐彩子やタレントの西川史子が女子大生時代にキャスターを務めていたこともある番組で、報道番組としての知性とタレント性の双方が求められる難しい立場だった。しかし丸川は如才のなさを発揮して世間に好印象を与え、人気アナの仲間入りを果たす。

“ボディコン”風の衣装でビートたけしと掛け合い

 その後も出演番組は増え、報道系ワイドショー『やじうま6』(94年)や長寿番組『あまから問答』等に出演。そして知性派アナウンサーの枠を超えて人気を獲得したきっかけが、『ビートたけしのTVタックル』だった。

アナウンサー時代の丸川 TV朝日公式サイト「2005年、新年のごあいさつ」より

 短めのヘアスタイルに“ボディコン”調の服を着て番組に登場し、コスプレ姿のビートたけしと息の合った掛け合いで視聴者を楽しませた。

 丸川はかなり短いスカートで登場することも多かったが、たけしの容赦ない“パワハラ・セクハラ”にも鋭い切り返しを見せていた。2人のやり取りは番組の大きな武器の1つになっていた。