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たけしに誘われた「ネェちゃん芸人になんないかい?」
丸川自身も『TVタックル』でのキャラクターを気に入っていたようで、後に雑誌のインタビューで「これは自分に向いていると思いました。アナウンサーの仕事かどうかわからないけれど、私には遺伝子があったから」と語っている。
ビートたけしにも気に入られ、「ネェちゃん芸人になんないかい?」と誘われたことを喜んで母親に報告したという。
『TVタックル』には党を問わず数多くの政治家、財界人が毎回ゲスト出演しており、思えば政治家への道はこのあたりにあったのかもしれない。
「熱いたこ焼きを吐き出さないなんて根性がある」
女子アナ時代の丸川を示す、こんなエピソードがある。
とあるワイドショーの食レポで、地元名物のたこ焼きを食べたときのこと。焼き立てのたこ焼きを丸ごと口に放り込むまではよかったが、想定を遥かに超える熱さに悶絶。
「み、水……!?」と声にならない悲鳴をあげたが、生放送ということで吐き出すわけにもいかず、そのまま無理に飲み込んだ。結果、口内から食道まで火傷を負い、約2週間の入院を余儀なくされた。
しかしテレビ朝日局内では「吐き出さないなんて丸川は根性がある。報道向きではないか」と認められたというから、何がキャリアを左右するかはわからない。
筆者もある取材で、用意されていたコーヒーカップを口に運んで「熱っ、あちっ!」と、舌を出し、慌ててカップをお皿の上に戻す丸川の姿を見たことがある。「あたし、猫舌で」と、にっこり笑ってペロッと舌を出し、周囲をすっかりなごみムードにしていた。
また、同局の人気バラエティ『内村プロデュース』で、丸川が学生時代に撮ったという水着写真に慌てふためく姿も披露している。