文春オンライン

KAT-TUN時代にも雀荘に通っていたが「全然バレませんね」プロ雀士・田口淳之介(37)が麻雀を始めたのは「15歳ぐらいの時」だった

田口淳之介さんインタビュー#1

2023/08/10
note

ドラフトで電話がかかってこなくてがっかり

――やはり麻雀プロとして、目標はMリーガー?

田口 Mリーガーになりたいからプロになったので。2018年にMリーグが発足された際、ジャニーズJr.時代の先輩にあたる博報堂の小原裕貴さん経由で、赤坂ドリブンズ(博報堂DYメディアパートナーズがオーナー企業)のパブリックビューイングに行かせていただいたんです。

 そのときのお客さんが鳴り物で応援していたり、チームのタオルを巻いている姿を見て「これは、スポーツ観戦じゃん」って感じて。そこからMリーグを意識はしました。もともと村上淳プロがMリーガーの中では一番の推しだったこともあって、今でもドリブンズを応援しています。

ADVERTISEMENT

©︎石川啓次/文藝春秋

――6月30日にはMリーグのドラフトが行われました。高校球児はドラフト会議の際、もしかしたら自分が呼ばれるのではと緊張すると言いますが、田口さんはどうでしたか。

田口 しっかり構えてましたよ(笑)。もしかしたら電話がかかってくるかなと思ったんですけど、かかってこなくてがっかりしてました。でも、それはそうだよなと思いますね。

 ただ新規チーム「BEAST Japanext」にドラフトで元乃木坂46の中田花奈さんが入ったので、夢があるなって思います。次の新規チームができる際にはお声がけがあるように、頑張って結果を残したいですね。

 でも所属している日本プロ麻雀協会の雀王戦というリーグ戦では今、降格のボーダーにいてやばいです(苦笑)。もちろん麻雀は不確定情報ゲームなので、運の要素も少なからずあるんですけれど、それでも「こんなに勝てないもんなのか」「なんで俺、こんなに麻雀下手なんだろう」ってもどかしい気持ちもあります。それが今の実力ですし、そこは受け止めて頑張るしかない。

通り名は「倍満の貴公子」

――トッププロとの違いについて、ご自身でどう感じられますか?

田口 まだまだ2年目の新人なので、具体的にどこが違うかはわからない部分はあるんですが、とにかくトッププロの方は常に麻雀のことしか考えていない、本当に。

 あと、牌譜(はいふ)がもう頭に入っている。僕の師匠である矢島亨プロは協会のトッププロなんですけれど、どこで誰が何を打ったか完璧に覚えている。しかも1人分じゃなく4人分覚えているんですよ。そんなの覚えきれないですもん、僕は。

――プロとして勝つのはもちろん、それ以外にも打ち方などで“魅せる”必要があります。そのあたりは意識していますか?

©︎石川啓次/文藝春秋

田口 僕はとにかく高打点派で、麻雀対局番組で倍満をたくさん出したことで「倍満の貴公子」という通り名もつきました。もともと魅せる麻雀をしたいタイプでもあるので、高打点を作るためにはどうプロセスを踏んだらいいのかは常に考えています。結局、高打点を取ることで勝利に近づくので、狙えるときはちゃんと高打点を狙いに行って、ダメなときはしっかり降りるよう心がけています。

関連記事