福原さん側の主張:
裁判は日本と台湾の裁判所で審理されています。台湾側の裁判官は事件の内容を公にしないよう指示していて、江氏には裁判官の要求に違反しないよう強く求めます。
これに対し、江さん側は会見で反論した。
江さんの台湾の代理人 大渕愛子弁護士:
2つの全く違うこと(審理)を混乱させて書いている。台湾の裁判は確かに継続していますが、それと日本における審判は全く別のもので関係がありません。台湾の裁判所で日本の審判について公開してはいけないということを言うはずがないですし、それは全く別のことです。
会見に出席していた台湾メディアはこの問題をどう見ているのか。
台湾メディアの記者:
江さんがすごく子どもを(返して)ほしいという気持ちが伝わってきた。今日は一方的な片側の記者会見になっているので、福原愛さんの意見も聞きたい。福原さんの答えはどうなっているか、それ次第ですけど、とにかくテレビとかに出てちゃんと述べてほしい。
江さん側は刑事告訴の可能性も示唆
この会見に対して福原さん側は声明を発表し、こう主張した。
福原さん側の声明:
子どもたちはまだ幼く、非常に傷つきやすい立場にあります。本人は、まず母親として一番に子どものことを守るべきであると思っております。子どもたちを利用したり傷つける形で、公の場で争うことは避けたいと考えております。
江さん側は、子どもの引き渡しが実現しない場合について、刑事告訴する可能性についても示唆した。
江さんの台湾の代理人 大渕愛子弁護士:
発表できることは何もないんですけれども、選択肢としては未成年者誘拐罪での告訴、そういったことが考えられると思います。
江さん自身は、会見の最後に改めて子どもへの思いを口にした。
江宏傑さん:
私も諦めません。早く子どもに会いたい。
福原さんが新たな声明を発表
27日午後7時前、福原愛さんの新たな声明が代理人弁護士を通じて発表された。
声明では、「残念ながら、本日の江氏の記者会見は子どもを守る配慮に欠けていました。日本国内の司法手続きについても、あたかも確定しているかのような誤解を与えつつ、一方的な主張を繰り返していました」「公衆の面前で国際記者会見を開くことは、高度な紛争を引き起こすだけでなく、意図的に両親と子どもの関係を引き裂き、子どもに悲しい思いをさせ、別離を引き起こすものであり、子どもに対する家庭内暴力の一種です」などと反論した。
(「イット!」7月27日放送より)