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身売りしてしまえば高額年俸も関係なし?
エンゼルスは主砲のマイク・トラウト、アンソニー・レンドンとも大型契約を結んでいるため、そこに大谷の巨額契約が加われば、チームの総年俸が規定額を超えた際に課される「ぜいたく税」は不可避の情勢だ。
「モレノはこれまでぜいたく税をなんとか回避しようとしてきたが、オオタニとの契約に限っては、ぜいたく税を払ってでも引き止める方針を示している。オオタニとの独占交渉権がある間に、大谷サイドが納得できる契約の提示を目指すだろう。高額な年俸やぜいたく税はチームの経営を圧迫するかもしれないが、身売りしてしまえばリスクは次のオーナーが負うことになる。オオタニを残留させて強気の身売り交渉に臨むために、可能な限り大盤振る舞いするに違いない」(前出の代理人)
モレノ氏は今回、大谷をトレードで放出したオーナーという汚名を回避した。さらに契約に成功すると、希代の大選手とメジャー史上最高額の契約を結んだオーナーとして米球史に名を残す。そして速やかに、球団売却に最適なタイミングを探ることになる。
見事売り抜けられれば、大谷への年俸も、ぜいたく税も自分では支払わない「ノーリスク、ハイリターン」の手法。同代理人は「早ければ大谷と再契約した直後に身売りして、来季の開幕には新たなオーナーの手にエンゼルスが渡っていても不思議ではない」とみている。