先ほど、大リーグの貧乏球団オークランド・アスレチックスに移籍していた元阪神藤浪晋太郎さんが、現在同じアメリカンリーグ東地区首位を走るボルチモア・オリオールズに電撃トレードされるという報道がありました。さようなら、そしてありがとう、藤浪晋太郎さん。

藤浪晋太郎 トレードでオリオールズに移籍へ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230720/k10014136401000.html

 大リーグ好きのアスレチックスファンの私としては、春先に超優秀だけど強引なやり方がいろいろアレなスコット・ボラスさんを代理人にした藤浪さんが、俺たちのアスレチックスに移籍してくると聞いて、焦げ臭い感じの、嫌な予感しかしていませんでした。しかも、アスレチックスとしては割と高めの年俸をもらって…。

©時事通信社

アスレチックスは今年も最下位を爆走

 それもそのはず、我がアスレチックスは一昨年から今年にかけて、名一塁手に成長したマット・オルソンさんや長打の期待できるチャップマンを奴隷契約のあるうちにトレードに出し、出塁率が高く堅実なマーク・キャナは余裕のFA宣言からの出る喜びを満喫。さらにリーグ屈指の捕手に育ったショーン・マーフィーも放出。それでは飽き足らず、投手も先発の柱だったショーン・マナエア、クリス・バシット、守護神ルー・トリビーノ以下、先発も中継ぎも全部放出してしまいました。

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 結果として、昨年2022年のアスレチックスは60勝102敗という文句なしの最下位に転落してしまったのであります。誇張なく、希望の持てる主力が本当に全員いなくなったのだから、22年も23年も勝てるはずがないのです。

 今年も無事に最下位を爆走しており、一時期は勝てなさ過ぎて勝率2割を切る体たらくですから、低迷は分かり切っていたこととはいえそんなところに藤浪さん来ちゃうんだとシーズン前は思っておりました。

ついに球団はオークランド市からの移転を決定

 そのアスレチックスのホームグランドは西海岸オークランド市ですが、全米でも有数の犯罪都市と指弾されるほどに治安が悪く、本来NFL(アメフト)のレイダーズとNBA(プロバスケットボール)のウォリアーズを抱えるスポーツタウンだったにもかかわらず、市の財政の厳しさや治安の悪さから続々とオークランド市に見切りをつけて流出。

プロなのに観客2700人…不人気球団の“新球場計画”に疑念 MLBトップは移転推奨?

https://full-count.jp/2022/10/30/post1301191/

 残ったアスレチックスも不人気に拍車がかかり、2024年までで老朽化したホーム球場からの移転を余儀なくされていることもあって、ついに近隣ネバダ州のラスベガスにオークランド市から脱出を図ることが本決まりになってしまいました。まだ確定ではありませんが、これで、オークランド市からはおそらくメジャーなプロスポーツ球団はひとつも無くなることになりそうです。