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コーヒーで眠気を覚まそうとしてはいけない…午後の眠気の根本原因を解消する"計画仮眠"4つのポイント

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス, 働き方

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眠気は地面に対して頭を垂直に、疲れは頭を水平に

眠気を取り去りたいときは座ったままの仮眠がよいですが、寝不足が続いていたり、昼の時間帯しかまとめて睡眠がとれない、という場合は、完全に体を横たえて頭も横になるようにしましょう。

以前、タクシー会社の研修をしていた際、優秀なドライバーの方が、短時間の仮眠でもスッキリするために実践していたある方法があります。

それは、坂道に車を止めて、シートをリクライニングして仮眠する、というものでした。多くの車は、運転席をリクライニングしても完全にフラットにはなりません。

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そこで、坂道に車を止めて頭を完全に水平にしていたのです。同様に、徹夜の勤務や交代勤務の人たちの中では、短時間で生産性を回復させるために、中途半端に頭を高くせず、完全にフラットにして眠る方法を実施している人たちが多くいました。

眠気を取り去りたいときには地面に対して頭は垂直に、疲れを取り去りたいときは地面に対して水平に、という基準で使い分けてみましょう。

「なんとなく眠ってしまった」は避ける

④起きる時間を3回唱える

ちょっと仮眠するつもりが、1時間も眠ってしまった! なんていう経験はありませんか? 実は、眠り過ぎてしまったのには原因があります。それは、起きる時間を決めていなかったことです。

実は脳には、自らを時間通りに目覚めさせる便利なシステムが備わっています。使い方は簡単です。「○分後に起きる」と頭の中で3回唱える、それだけです。

この方法は、自己覚醒法と呼ばれています。

「1分後に起きる」と頭の中で3回唱えてから目を閉じると、1分の少し前から心拍数が上昇して起きる準備が整うことが明らかになっているのです。自己覚醒法は、練習するほど狙った時間に起きられるようになる練習効果が認められています。

なんとしても避けたいのは、「なんとなく眠ってしまった」という仮眠です。

意図せずに眠ったり、どのくらい眠るかを決めずに眠ってしまうと、起きた後に睡眠慣性が発生してしまいます。1分でも30分でも、計画仮眠の終了を決めて実行しましょう。

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