――どんな言葉が力になりましたか?
モモコ 「この子にはすごく書きたい作品がたくさんあるんだなと思った。だからこれからも書いていってほしい」みたいな。実際そうなんですけど、なんでわかったんだろうって不思議な気持ちがしました。『悪魔のコーラス』を書き終えた時も自分の中で枯渇する感じはあんまりなくて、次、次、次って、出てくる。その部分が伝わったのかなと思います。
新しい交流場所として個人ファンクラブを立ち上げ
――刊行記念イベントで著者自らによるお渡し会も、東京、大阪、名古屋、福岡、北海道と、全国各地を回られています。サインを何千冊もされたんですよね。
モモコ サインは頑張って書きました(笑)。最初は東名阪だけの予定だったんですけど、北海道、福岡はアユニとハシヤスメの出身地じゃないですか? BiSHで行って、すごく親しみを持った場所なんです。大阪、名古屋でやって、福岡、北海道でやらないのは違うだろって思いが自分の頭にあって。だからこそ行きたいと私から言いました。そこでしか会えない人がいますので。
今までとは違い、ライブのようにファンの人と直接的に関わる機会がなくなると思ったので、新しい交流場所として「M club」という個人ファンクラブを立ち上げました。「M club」では、BiSH時代の私を知らない人にも会員になってもらえるぐらいにしたいですね。
そこで、BiSHのモモコグミカンパニーを知ってる人と、BiSH自体を知らないモモコグミカンパニーのファンが時空を超えて交流するのって、めちゃくちゃ夢があると思うんです。私が“その後”も生きていないと会えなかった人たちだから。そうなったらすごく素敵だなと思って、いま目指しているところです。
写真=深野未希/文藝春秋