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 10年前にチャラヒゲが私のトークイベントに来て、そのときに知り合いました。しかも共通の知人がいて。もともと私が出演したAV作品を全部持っているほどファンだったらしく、デートした後に「付き合って!」と勢いよく言われてつい承諾してしまいました。

――つい返事をしたとはいえ、その後ずっとおふたりの仲は続いたんですね。

 育児をはじめて思ったのは、10年一緒にいるけど、チャラヒゲと共同作業を全然したことがなかったな、ということです。

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子育て方針の違いも

――子育てを通じて違いを感じることがあった?

 今夏から保育園を辞めてインターナショナルスクールに入れようと思ってるんですけど、それは私の希望で。どちらかというと私が教育ママで、チャラヒゲは公立で十分じゃん、というスタンスだったんですよね。

――峰さんが教育ママというのも意外な感じです。

 自分はすごい田舎育ちで周りに塾もなく、本当に野蛮な少女として育ったので(笑)。しっかりした教育を受けさせてあげたい気持ちがずっとありました。

 でも、チャラヒゲは過酷な中学受験がトラウマになっているらしくて、ストレスで何時間も手を洗うようになるほど追い詰められたらしいんです。しかもそれで不合格だったことでお受験的なシステムに嫌悪感を持っているようです。

――ただ、結果的には教育に関しては峰さんの案が採用されることになったんですね。

 まあ、そこの金を出すのは私なんで(笑)。小学校受験もしたいと思っています。

©文藝春秋(撮影:平松市聖)

「出刃包丁をぶっ刺されるような痛みが…」

――『わが子ちゃん』ではチャラヒゲさんと乗り越えた妊娠出産に加えて、つわりと会陰切開の痛みを切々と描かれていて、印象に残りました。

 「子どものかわいさでつわりとか出産の辛さなんて忘れちゃうよ」みたいなことを聞きますけど、ひたすら足がつるとか、毎秒、出刃包丁をぶっ刺されるような会陰切開の痛みとか、不自由な生活のストレスとか、私からしたらなんで忘れられるんだろうって感じで。

©峰なゆか/扶桑社

 これを漫画にしてお金にしないと私の精神がおかしくなると思ったので、産後も病室に帰ってすぐ、とにかく忘れないうちに、麻酔が効いているうちに記録しておかなきゃと、ものすごい長文のメモを取りました。

――チャラヒゲさんは峰さんの妊娠中から「ワンオペ育児」を宣言。作品を通じて、チャラヒゲさんの主体的な育児への関わり方が描かれています。