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――何を置いても母親は子どもを優先すべきみたいな「母性神話」についてはどう思いますか。

 スピリチュアルだと思ってますね。私は元々黒髪のロングヘアだったんですけど、むしろ産後に金髪にしたりして、いわゆる“お母さん的なもの”に反抗しています。

 マタニティ服を着ていた妊娠中はほんわかとおとなしそうに見えたのか、理不尽な目に遭うことが結構あって。エレベーターに乗り合わせてきた見ず知らずのおじさんにいきなり「6階(のボタンを押せ)」と指図されたり、電車の優先席で酒盛りして席を譲らないおじさんに遭遇したりして驚愕しました。

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髪型を変えた後、男性の態度に変化が表れた

――今日は金髪でなくブレイズヘアです。

 驚いたのは、ブレイズにしたとたんに、道で男の人とすれ違うときに、相手が0.5人分、私をよけるようになったんです。今までは私の方が1人分のスペースあけて道を譲っていたから、男の人はそのまままっすぐ道を進んでいたんですね。

 ずっとそれが当たり前だと思っていましたけど、今は男の人が半分道を譲ってくれるから、私も半分の移動で済むようになった。お互いさまですよね。あと、ブレイズにしてから男の人に声をかけられることもなくなりました。

 ブレイズはとにかく手入れが大変なのですが、髪を解いた後に美容院でしてもらうシャンプーは射精より気持ちいいと聞いたので、それが今から楽しみです。

以前は黒髪のロングヘアだった ©文藝春秋

産後のセックス事情は?

――最新刊となる3巻のラストでは、産後のセックスをいつ再開するかというお話が出てきました。パートナーとのコミュニケーションについて、意識的に努力されているのでしょうか?

峰 「お互いに性欲を抱いていよう」というのは、私とチャラヒゲがとても大切にしていることですね。子どもができてセックスできる頻度は減ったんですけど、それでもちょっとハグするとか、ちょっとキスするとか、一口フェラするとか、できるじゃないですか。

©峰なゆか/扶桑社

――「一口」っていうところがおもしろいですね。

峰 射精まで行かないけど、ちょっとペロッてするみたいな(笑)。お互いの唯一共通の趣味であり、エンタテインメントでもあるので、それは大事にしていきたいです。とはいえ、子どもを寝かしつけた後ってお互い疲れ切ってて、セックスにまで至らないんですよ。

 でも、最近思ったのは、お互いに「セックスしたいね」って言い合えてたら、それはもう「セックスした」と言えるんじゃないかと。だから峰家はずっと週7でセックスできてるんです(笑)。