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名門女子大を中退して引きこもりに…10代の娘を身体醜形症で苦しませることになった母のひどい言葉

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス, 社会, 教育

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けれども中学校に入ると、「誰かがまた顔のことをけなすんじゃないか」とつねに気にするようになります。何も言われない日はホッとするものの、明日はまた言われるのではないかと、びくびくする毎日でした。

「成績だけは姉を超える」と進学校から名門大学に進むが…

それでも、「顔はダメだけれど、成績だけは姉より上位にならなくては」と偏差値の高い高校に入学。バスケ部にも所属して頑張ってみましたが、顔のことばかり気になって集中できず、結局バスケ部を1年で辞めてしまうことになります。

顔も可愛くてスタイルも良くて、バスケも上手で成績も良いという子が何人もいて、引け目を強く感じるようになり、あらゆることに消極的になっていきました。

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ホクロや顔つきのことでけなされたことが強いコンプレックスになり、トラウマとして残ってしまっているのです。

気になっていたホクロをとるが対人恐怖症になり大学中退

名門の女子大に入学しますが、入学後はなるべく人とかかわらないようにして友人もつくらず、孤独に過ごしました。

入学後すぐ、美容皮膚科でレーザー治療を受けてホクロをとりますが、長期間マスクをつけていたため、ルミさんは人に会うのが怖いと感じはじめます。

マスクが外れても対人恐怖的な気持ちはなくならず、と同時に、講義中に「お腹がグーグー鳴ったらどうしよう」という恐怖感がつのるようになりました。

しだいに大学の授業にも出られなくなり、2年生のときに自主退学してしまいます。両親からは強い反対も、とくになかったそうです。

退学後2年ほどはアルバイト生活をしていましたが、その後は何もせずに午後2~3時に起き、朝6~7時に寝るという昼夜逆転の生活。食事も不規則で体重は変わらないものの、生理周期には不順が見られる状態でした。

幼い頃のトラウマからどうやって回復するか

ルミさんの顔の悩み自体は突拍子のないものではなく、幼い頃の母親からのトラウマのせいで強いコンプレックスを抱いている状態です。