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名門女子大を中退して引きこもりに…10代の娘を身体醜形症で苦しませることになった母のひどい言葉

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス, 社会, 教育

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学校に行きにくかったり、引きこもりがちになったり、身体の不調を頻回に訴えるなど、さまざまな悩みや問題を抱えている子どもたちが多くいます。

精神的に親から自立することへの不安のあらわれでもありますが、その不安が何らかのきっかけで膨らみすぎてしまうと、不登校や摂食障害、リストカットなどの自傷行為にまでいたります。

自己意識が発達してくる時期でもありますから、「他人から見られる自分の姿」が気になるようになるのは自然なことですが、さまざまな心身のアンバランスや自立への不安が、容姿への強い劣等感につながってしまうことがあります。

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「女性はいくら成績が良くても可愛くなければ意味がない」

また、子どもの頃から成績が良く周囲から高い評価を受けてきた子が、思春期に入って周りの女性の容姿に対する高い評価に気づいてショックを受け、「女性はいくら成績が良くても、可愛くなければ意味がないんだ」と思い込んで身体醜形症になり、整形依存にまでいたってしまった例は、残念ながらいくつもあります。

対処しきれない不安感を顔の問題に置き換え、「自分が醜いからすべてがうまくいかない」という思いにとらわれてしまうのが、この思春期失調症タイプです。

「どう整形すれば理想の顔になるか」と考えるリサの例

数カ月前から顔の形を気にするようになって不登校気味だと言うリサさん。朝、登校の準備はするものの、どうしても行けない日が増えていると言います。

鏡はもちろん、映るものには何にでも顔を映して見つづけるのがやめられません。スマートフォンのアプリで「どう整形すれば理想の顔になるか」というシミュレーションばかりしていて、勉強が手につかなくなりました。

美容整形の費用を貯めるために、親に内緒で校則違反のアルバイトをはじめようとしたり、「自分は整形願望にとりつかれたクズ人間だ」と感じて急に苦しくなり、醤油1リットルを飲んで死のうと考えたこともありました。