洗濯物を詰め込みすぎていませんか?
「洗濯前」のポイントに続いて、「洗濯」で気をつけるポイントをお伝えします。
(1)洗濯物を入れすぎない。たっぷりの水で洗う
水自体にも洗浄力があるので、たっぷりの水で洗濯物を泳がせるように洗うことが重要です。縦型洗濯機の場合、こぶしで衣類を軽く押さえて、手首が水の中に入りきるくらいが目安。水の量に対して洗濯物が6割程度が理想です。
そして、ドラム式洗濯機の場合は、洗濯物の量は窓の半分まで。ドラム式洗濯機は縦型と比べると水の量が少ないので、すすぎのときは、新しい水を足しながらすすぐ「注水すすぎ」2回の設定をしてください。
なお、洗濯機の通常の設定は、節水モードになっていることが多いので、皮脂や汚れを落とすためには「水量多め」を心がけましょう。
(2)洗剤を多めに入れると逆効果!
洗剤を多めに入れたからといって、汚れ落ちがよくなるということはありません。かえって、泡立ちがよくなりすぎて、泡が汚れをカバーしてしまうことも。また、洗剤が落ちきらずに、洗濯し終わっても衣類に洗剤が残ったままになるリスクもあります。洗剤残りは、シミや黄ばみの原因になってしまうので、洗剤の裏面に書かれている量をしっかり守りましょう。
乾燥は5時間以内で!
臭いの原因となるモラクセラ菌は、水分も大好物。洗濯物に水分が残っている時間が長ければ長いほど菌が増殖し、嫌な臭いが増えてしまいます。そのため、臭い対策においては「いかに早く乾かすか」が重要になります。目安は、5時間以内。早く乾かすためには「湿度」「温度」「風」といった3つのポイントを意識しましょう。
僕たちプロのクリーニング屋は、洗濯物を外に干すことはせず、常に「室内干し」です。お天気で仕事が左右される訳にはいきませんし、黄砂やPM2.5などの有害物質、衣類にダメージを与えてしまう紫外線から洗濯物を守らなければなりません。夏は、ゲリラ豪雨なども気にしなくてすみます。
室内干しと聞くと、どこかネガティブな印象を持たれる方も少なくないかもしれませんが、「室内干し」に悪いポイントはありません。室内干しが悪いわけではなく、誤った室内干しで“乾かす時間が長くなっていること”こそが問題なのです。
これからお伝えする室内干しでも洗濯物を早く乾かすことのできるポイントは、夏の暑い時期だけではなく、洗濯物を外に干せない梅雨の時期や、花粉が気になる時期、洗濯物が乾きづらい冬の時期などにも活用できるもの。ぜひお試しください。