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(1)湿度は40%以下

 夏はとても湿度が高いため、室内干しでは洗濯物が乾きづらい時期です。部屋の湿度が下がらないと洗濯物は乾かないので、いつまでも部屋がジメジメしたままだと、当然ながら洗濯物もジメジメしたまま……。なので、干している空間そのものの湿度を下げることが重要です。

 いちばん便利なのは「除湿機」。最近では、家電量販店でも大きく「除湿機コーナー」ができていますし、需要が高いのでしょう。部屋の湿度が下がると体感温度も涼しくなるので、人間にとっても衣類にとっても快適です。

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(2)風をあてる

 サーキュレーターや扇風機を使って、洗濯物に風をあてましょう。特に厚手のものや、洗濯物の下のほうに風をあてることをおすすめします。湿気は部屋の下のほうにたまるため、洗濯物の下のほうが乾きづらいからです。

 いまは、除湿機とサーキュレーターが一緒になっていて、使うときに分離できる商品もあります。1台あるととても便利ですよ。

(3)人間が快適な温度に

 人が快適に感じるくらいが洗濯物にとってもベストです。夏場はエアコンを27℃くらい、冬なら20℃くらいに設定している人が多いと思いますが、その温度が最も洗濯物が早く乾きます。

 また前述の通り、湿気は下のほうにたまりやすいため、洗濯物はできるだけ高い位置に干すようにしましょう。10cm高くなるだけでも、乾くスピードが大きく変わりますよ。

それでも臭うときは……

 最後に、ここまでに紹介した方法を試してみても、嫌な臭いがなかなか落ちないときは、40℃~50℃のお湯に粉洗剤をとかして、30分~60分間つけおきしてから、通常どおりの洗濯をするとよいでしょう。
※デリケートな衣類は傷みやすくなりますので30℃以下のぬるま湯でつけおきする

 なお、衣類が傷みやすくなるというデメリットがありますが、以下のような方法も。

(1)60℃以上のお湯に約1分つけてから、すぐに洗濯をする。

(2)洗濯をする直前に約2分間スチームをあてて、できるだけ除菌してから、すぐに洗濯をする。

(3)外干しをして紫外線をあてる。

 それでも、どうしても臭いが取れない場合には、酸素系漂白剤を使いましょう。ただし、漂白剤は衣類を傷めますので、最終手段として考えてください。

嫌いな家事から好きな家事に

 洗濯は、毎日しなければならない家事の一つで、嫌な家事ナンバー1に選ばれることが多いのが現状です。でも、正しい洗濯術を身につければ、汚れも臭いもすっきり落ちて、大切なお洋服を傷めずに長持ちさせることができます。

 ぼくたちのお客さんには、正しい洗濯術を知って、1年間のクリーニング代を10万円も節約された方もいます。また、ずっと悩んでいたことが解消した! という嬉しい声もいただきます。嫌いな家事が好きな家事になるように、これからも活動を続け、洗濯の情報をお伝えしていきたいと思います。

 洗濯ブラザーズのクリーニング店「リブレ三宿」では、洗濯のノウハウをお伝えするワークショップもやっていますので、ぜひ遊びにきてください。