「事実婚推し」だった潤雅さん
――裕さんは“年の差”について、誰かになにか言われたりは?
裕 周囲に話してなかったんでね。というより、そもそも話す相手がいなかった。離婚のことも、潤雅と一緒になったことも報告してない。「俺の自由やろ」という話ですからね。
――潤雅さんの両親に入籍を勧められたとのことですが、おふたりとしては結婚を意識してはいたのですか。
潤雅 変な考えかもしれないけど、結婚ってなんのためにするのかわからないってところが私にはあって。「紙切れひとつでなにが変わるのかな」とか。だから、事実婚でもいいかって。
塩さんは、事実婚よりは籍を入れたほうがいいんじゃないかっていうタイプだったんですけど、私は「事実婚でいいやん。あこがれるやん」と事実婚推しで。
裕 正直、潤雅のことはあまり相手にしていなかったんですよ。でも、ガンガンとアプローチされるなかで「潤雅とやったら、もう一回やり直せるかな」と思えるようになってきて。その一方で「俺、先に逝くけどええの?」というのもありました。
とにかく一緒におるんだったら、そのあたりはちゃんと筋を通さないと。それで「潤雅のご両親にも挨拶に行く」って言ったんです。
潤雅 塩さんは結婚という概念に縛られすぎているようにも感じたんです。私はそれも込みで「重荷になるような結婚じゃなくて、事実婚でいいんじゃないか」って思っていたんですけど。
――裕さんの親とも顔合わせをしたのでしょうか。
裕 親父は亡くなっているので、93歳の母親と。
潤雅 最初は会うのも拒否されるほどで。自分の息子が孫より年下の子と結婚するだけでなく、私が韓国籍なので「国際結婚ってどういうこと?」っていう。「それ以上は話を聞きたくない!」ぐらいの勢いでしたね。(#2に続く)
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