こうした品質の高さから、ASEAN各国でもスイッチやコンセント、ブレーカーといった領域で日本メーカーがトップシェアを誇っているのだ。
インドの電気街の店主が語る「実際の評判」
世界の電気店や施工業者からの評判もいい。実際に南インドのチェンナイという都市の電気街にある「スマン・エンタープライズ」のラケッシュ社長は、耐久性と確実な配送が素晴らしいという。
「とにかく壊れないんだ。注文してから確実に1週間で届くっていうのも他社にはないね」
また「スレッシュ・ エレクトリック・コーポレーション」のジャヤンティラル社長も、耐久性を挙げたが互換性もあるので売りやすいと語る。
「お客様にまずオススメするのは長寿命ってことだね。10年、いやそれ以上使っても壊れないって。壁の工事なしでワンランク上の製品に交換できるってのもセールスポイントになるよ。電気店にとって売りやすいんだ」
当たり前の「安全と安心」を静かに世界に広げる日本の電材
もちろん、いわゆる途上国も含めた世界中の様々な場所でシェアを獲得するためには、品質だけでなく、適正価格であることが重要だ。安さで世界を圧倒する中国や各国の国内企業と価格で競争でき、かつ、高い品質の製品が求められている。
それを達成するために、各地で電材工場を新設し世界の生産拠点を増強しているという。こうして適正価格を保ちながら、将来的にはトルコから北アフリカやEU各国、インドから中東や東アフリカに向けた供給を行うべく地盤固めをしている最中と言えるだろう。
コンセントは1個100円程度という世界だ。作るだけならそれほど難しくない。そんな商材で、高い安全性と信頼性、確実な施工性で世界60ヵ国に普及し、現在世界2番手の電材メーカーが生まれている。世界と戦える価格と品質は、私たちの生活の本当にすぐそばにあるのだ。