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この夏、雄大積雲のように成長中の選手とは?

 阪神には2番セカンド中野選手が不動で、守備でもセンターラインを担っています。怪我で離脱中ですが、1番センター近本選手、キャッチャーには梅野選手がいます。

 やはり強いチームは、1番、2番、センターライン、捕手がしっかりしています。石井琢朗さん、波留さん、谷繁さんがいたあの時も。

 3人併用のキャッチャーの中で、ここへきて正捕手を掴みそうな活躍をしているのが山本祐大選手です。今シーズン毎試合バッテリーを組む東投手が、ヒーローインタビューで「ゆうだいのおかげ」と言うのは、もはや定番です。9月1日のお立ち台は2人で立ち、東投手は3回も「ゆうだいのおかげ」を口にしました。

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 今永投手には戸柱選手が多く起用されていましたが、8月29日の阪神戦では山本選手がスタメンでした。不調が続いた今永投手の好投を引き出しました。最近は、石田投手や濵口投手のときも先発マスクをかぶっています。

 山本選手がスタメン起用された試合は、22勝16敗(9月6日現在)。打率も、2021、2022シーズンの1割台から飛躍し、今シーズンは.304です(9月6日現在)。1日に戸郷投手から放った2ランは見事でした。

山本祐大(左)と石田健大 ©時事通信社

 夏の間、毎日眺めている入道雲に、私は山本祐大選手の姿を重ねています。

 入道雲の別名は雄大積雲(“ゆうだい”せきうん)といいます。ラテン語ではcongestusと言いますが、積み重ねる、積み上げるという意味です。祐大選手も、ここまでの積み重ねで、雄大積雲のように大きくなってきました。

筆者が見ていた入道雲 ©檜山靖洋

理想の1番打者は? 森と林が足りない!

 私の理想の1番打者、石井琢朗さんになれる、いや、ならなければいけないのが、森敬斗選手だと思います。今シーズン怪我をしてしまったのは残念です。

 華麗な守備、矢のような送球、足の速さ。野球にあまり興味がない私の次女(小学生)に「瞳がキラッキラしている」と言わせるほどの美顔。その美しい姿、美しいプレーはモデル級。世界的なモデルがケイトモスならば、横浜にはケイトモリがいます!

 そして、もうひとり、林選手にも期待しています。私が現地観戦した8月10日、初のお立ち台となり、次打者が9番濵口投手にもかかわらず、次につなぐ気持ちで打席に立ったという。あの試合以来ヒットが増え始めました。

「も……もり……もりは……もりはやしが足りない!」

 森選手、林選手頑張って下さい。

 そして、知野選手は3日の試合で代打逆転満塁ホームランを打ちました。去年の開幕戦でエラーしてからずっと心配していましたよ。知野選手頑張って下さい!

 と、絶望していた私は、いつの間にか、次への期待を胸に抱き前を向いているのでした。

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