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近藤健介のバットを「そのまま借りパクして打ってます(笑)」

「近藤(健介)さんのを借りて打ってみたら、感触がよくて、そのまま借りパクして打ってます(笑)。僕の普段使っていたバットより短いけど重い。前半戦の終わり頃に練習で試したところ手応えがあったので使い続けています」

 その後メーカーにお願いして近藤モデルのバットを作ってもらい、現在もそれを使用している。

 また、打撃フォームも変わった。長谷川勇也1軍打撃コーチの勧めもあり、8月中旬からノーステップ打法にしている。

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「ずっと足を上げていましたが、体のブレが大きいと感じていた。今の感じで打ってみたら意外と違和感もなく、強い打球というか、いい打球が打てるなと感じた」

 9月8日の楽天戦(PayPayドーム)では満塁本塁打も放った。

 ホークスには、周東が元気だとチームも元気になる法則がある。

 リーグ優勝を果たした3年前の2020年シーズンの終盤戦。“世界新”の13試合連続盗塁を決めてナインを引っ張る頃、チームは同時期に12連勝した。

 また、今シーズンも興味深いデータがある(9月18日時点)。周東が1番打者を務めた試合は15勝10敗と勝ち越しており、その中でも周東自身がヒットを放って出塁をした試合に限れば11勝5敗と勝率が跳ね上がるのだ。

 1番周東がヒットで出て、球場が盛り上がり、ファンに背中を押されたホークスナインが躍動する。

 そんな勝利の方程式を大事な試合で完成させていけば、2023年の思い出の1枚をいつか笑顔で振り返れる、そんな未来が待っているはずだ。

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