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「デニムのショーパンのチャックが…」あるアイドルが始球式で“ノーバン”を目指した結果…

文春野球コラム ペナントレース2023

2023/09/30
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憧れのあの“デニムのショーパン”の、チャックが……

 さらに、控え室に戻って、よし着替えるか、と一息つくと衝撃的な事実に気づきました。多分誰も予想できません。

 なんと、憧れのあの“デニムのショーパン”の、チャックが……開いていました。

 衝撃です。

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 でも特別なユニホームが特別に隠してくれていたため世間に晒される事はありませんでしたが、その瞬間からまたエゴサーチと載せてくださっている方の写真を拡大する手と冷や汗が止まらなくて忙しかったです。

 アイドルじゃなくなった今、ここで初告白とさせていただきます。

 そんな、色々あった始球式でしたがファンの皆さんの「よかったよ!」という声や野球ファンでありHKTファンである方々の「見られて嬉しかった!」という声でたくさん救われました。

 自分の夢を応援してくれて、叶えたら同じくらい一緒に喜んでくれる。

 そんな存在ほど有難いものはありません。

 とても嬉しかったです。

 私はその瞬間にマウンドに立つ方、あの広いグランドで野球をされている選手の皆さんの事を今一度尊敬しました。思うようにはいきませんでしたが、これが私の、1つの夢が叶った瞬間でした。

©坂口理子

“アイドルの始球式”だなんて人気メンバーしかできないと思って半ば諦めていた私。HKTの選抜メンバーでもないし、こんな私がHKTを代表していいのだろうか。そんなやる気も何もかも腐りかけていた私でしたが、ホークス応援番組『鷹のミカタ』の出演に続き、夢のまた夢の「始球式」を叶えることができました。

 この経験で、私はまた一つアイドルとしても成長できましたし、勝負の世界の中でチャンスを掴み取っていく選手の皆さんの大変さ、厳しさもこりゃまたおこがましいですが、少し経験できた気がして、凄く刺激的な1日となりました。

 練習し続ける努力をしても失敗する時は失敗する。人間だもの!と自分に言い聞かせましたが、本当にそうだと思いました。今、SNSでたくさんの言葉が飛び交い目に入れようとしなくても目に入ってきたり耳に届いたりする時代です。だからこそ、選手の皆さんや球団の皆様へのさまざまな"声"は温かい、素敵なもので溢れて欲しいなと改めて感じました。私もこれからもずっとずっとホークスへ熱い声援を届け続けます!

 頑張れ! ホークス!!

◆ ◆ ◆

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