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 その極めつけは自局ですけど『北の国から』。『みなさん』のパロディコントとの相乗効果がありました。(演出の)杉田(成道)さんが「お前たちのおかげで30%とれたんだ」って言ってくださいました。

カメリハはやらず、一発勝負で全部撮影

――とんねるずを演出する上で気をつけていたことはありますか。

:台本はきちんと作りました。コントでもゲームでも、このとおりやっても100%面白いという環境づくり。それを百何十%にしてくれって。

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 コントってドラマと一緒で、台本を見ながら演者が一度動きます。

 ゲストの立ち位置もあるし、カメラマンにカメラ割りを伝えなきゃいけない。
だからカメリハ(カメラリハーサル)が普通はあるんだけど、とんねるずの場合、カメリハが面白すぎて本番で違う感じになってしまうことがあったんで、ドライリハーサル(カメラなしのリハーサルのこと)をやったら、カメリハはやらずにいきなり本番を撮っていました。

©山元茂樹/文藝春秋

 ドライの後、我々スタッフがカメラ割りを話し合っている間にタレントさんたちは自主トレをしている。途中で憲武が、あそこの部分こうするから、と伝えにきます。それで本番なので、演者との勝負なんです。生放送ではないけど、一発勝負で一気に撮るという作り方でやっていました。それでとても勢いのある弾ける笑いが生まれたんだと思います。口で簡単に言ってるけど、大変なんですよ(笑)。撮り逃したら終わりですから。

大きな番組でとんねるずの2人には活躍してもらいたい

――先日、ABEMAの番組(『石橋貴明 お礼参り THE WORLD』)で石橋さんが爆笑問題の太田光さんと話していて、自分たちの番組を作って欲しい、なんなら『オールナイトフジコ』の佐久間(宣行)さんと入れ替えてほしいみたいなことを言ってましたね(笑)。

:見ました、見ました(笑)。その後、太田くんに会って「『オールナイトフジコ』は佐久間くんたちがやってるから、貴明と別に面白いことやろうよ」って言ったら「本当にやってくださいよ!」って言われました。貴明は『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』を年2回放送して、高視聴率獲ってますし、憲武は、(藤井)フミヤとヒロミと水谷豊さんや所ジョージさんとキャンピングカーでスターの別荘を回る番組を9月末に放送して、こちらも高視聴率でした。そういう大きな番組で2人にはこれからも活躍してもらいたいですね。

©山元茂樹/文藝春秋

――とんねるずが2人揃う番組も視聴者は期待していると思います。

:そうですよね。特にとんねるず世代の人たちと話すとすごく感じます。いい機会があればぜひやりたいと思ってますし、そういう日を楽しみにしています。