昨年6月にフジテレビの代表取締役社長に就任した港浩一さん(71)。ディレクター、プロデューサーとして『とんねるずのみなさんのおかげです』をはじめとした数々の番組を手掛け、同番組内ではとんねるず木梨憲武によって「小港さん」としてものまねされたことでも有名だ。
ここでは、先日放送された『FNS27時間テレビ』や、今年から『笑っていいとも!』と同時間帯に放送されている『ぽかぽか』について、そして社長就任から1年以上が経過した今のフジテレビについて伺った。(全3回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
今年の『27時間テレビ』は世代交代的な意味もあった
――先日の『27時間テレビ』、素晴らしい内容だったと思いますが、港さんはどのように評価されますか。
港浩一社長(以下、港):生放送は7年ぶりで、とてもよく出来てたと思います。1年前に『鬼レンチャン』を担当している武田誠司を呼んで「来年の『27時間テレビ』の担当を命ずる」って言ったら「えーっ!?」って驚いてましたけどね(笑)。「真剣勝負の先に笑いがある」というコンセプトを貫いて面白く作ってくれました。MCの千鳥・かまいたち・ダイアンのみなさんも頑張ってくれて、世代交代的な意味もあったのかなと思います。
その3組だけではなくて、(ビート)たけしさんも(明石家)さんまさんも、松本人志さん率いる「ほぼごっつ」チームも、くりぃむしちゅーも出てくれましたし、有吉(弘行)さんも初めて『27時間』に出てくれました。出演してくれたみなさんに感謝します。
『鬼レンチャン』をベースにした理由
――スタッフもバラエティ制作センター総出でやられたそうですね。
港:エンドロールにバラエティ制作センター全員の名前とそれぞれの役割が出ました。総がかりは初めてのことですごく良かったと思います。あんまり放送期間が空いてしまうと技術・美術も含めて、やり方がわからなくなってしまうので、そういう意味でも来年につながると思いますね。
おかげさまでコア視聴率(13歳~49歳の男女の個人視聴率のこと)も圧勝でき、次に弾みがつきます。何より、こういう大型番組をやると、母体のレギュラー番組に返ってくるので、そういった部分も期待できますね。ほいけんたさんがスターになっていくようなね(笑)。
――今回、『鬼レンチャン』をベースにしたのは?
港:土曜・日曜のバラエティ番組がコア視聴率的に伸びていて、その中でも『鬼レンチャン』が、人気のあるソフトだったことと、武田ディレクターならあの3組と一緒にやるといいものを作るだろうという読みですね。期待に応えてくれました。