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社長就任祝いで水谷豊さんが『FNS歌謡祭』に出演してくれた

――港さんは、昨年6月にフジテレビの社長に就任されました。その時の心境は?

:社長を拝命して、それは驚きますよね(笑)。ただ、過去に2回(1982~93年と2004~10年)、視聴率3冠を獲った時に現場を体験しているのはもう僕くらいしかいない。だからまた再び、フジテレビを強くしていくという使命を感じました。

――交流されているタレントさんからの反応は?

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:長いお付き合いの(石橋)貴明、(木梨)憲武、秋元(康)、(藤井)フミヤ、ヒロミ、アルフィー、ネプチューン、森高千里さん、松田聖子さん、竹内まりやさん、和田アキ子さんもものすごく喜んでくれました。

 それと、水谷豊さんとさだまさしさんは、同い年なので「一緒に頑張っていこう」と応援してくれました。水谷さんはめったに歌番組に出ないのに、港さんへのお祝いですと去年の冬の『FNS歌謡祭』で歌ってくれました。

©山元茂樹/文藝春秋

就任後まもなく、お昼の帯番組に『ぽかぽか』を作るよう命じる

――フジテレビの社長就任前はグループの共同テレビの社長を経験されました。

:まあ離れてって言っても、近所ですけど(笑)。だからしょっちゅうフジに来てましたが、本社を外から見るという貴重な経験ができました。共テレもフジテレビと一緒に仕事をしますけど、いろんな決定に時間がかかるなとは感じました。フジの良さであるノリの良さ、おおらかさみたいなものが少しずつ減ってきているんじゃないかなと。

 だから7年、外から見ていて気になったところは話し合って直しました。明るく楽しく元気なフジテレビ、「楽しくなければフジテレビじゃない」という雰囲気は戻ってきていると思います。

©山元茂樹/文藝春秋

――まさにスピード感というところに関しては、就任後まもなく鈴木善貴さんを呼んで新しいお昼の帯番組=『ぽかぽか』を作るよう命じたとうかがいました。

:それまで情報制作局が頑張って『ポップUP!』をやってくれてましたけど、なかなか結果が出てこなかった。やっぱり『笑っていいとも!』の枠なんで、バラエティでもう1回やろうと。それで担当は誰がいいかというのをバラエティのリーダーたちと話し合って、「善貴、10月からやるか?」って言ったら「それは無理です」と(笑)。それで1月の改編になったんです。