それでもJujuがレースを走り続ける理由とは
それでも走り続けるのは「純粋にレースが好き」だからだ。
「やっぱりこれだけのスピード感を味わえるスポーツは他にないですから。0.001秒なんて、まばたきよりも速い一瞬が勝負を分ける。マシンをコントロールして、ライバルたちと駆け引きするのがたまらないんです。
最終的な目標は日本人女性初のF1ドライバーになって、30歳で世界チャンピオンの座を掴むこと! F1とは別に、電気自動車の世界選手権『フォーミュラE』も視野に入れています。来年、お台場で日本初の市街地レースが行われるんですよ。これをきっかけに、ぜひモータースポーツの熱気に触れてほしいです」
ただ、誰よりも速く走りたい。チームと共に勝利を掴みたい。真っ直ぐな眼差しで前を見据えながら「私が勝ち続けることで『女の子だろうと、強い人は強い』という考えが常識になってくれたら嬉しい」と笑う。
「今回の優勝は私も周りも想定していませんでした。絶対的な王者にも負けじと食らいつけたのは、去年の挫けそうなほど悔しい経験があったからです。10代の女の子相手に大人が必死になって妨害している……それって、私がドライバーとして脅威だからだよなと気持ちを切り替えられました。どんな困難も次へと進む糧にして、これからも色んな期待をいい意味で裏切り続けたい。”3歳からでも、女の子でも、レースはできる。活躍できる”――一人でも多くの人にそう伝えたいですね」
道なき道のその先へ、揺るがぬ意志で突き進んでいく。(最初から読む)
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「萩庭桂太 YOUR EYES ONLY」Jujuインタビュー
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