ひとかどのホス狂になった渡辺容疑者には当然 “担当”がいた。水商売界隈では、入れ込んでいるホストのことを担当と呼ぶが、渡辺容疑者は「担当のために」とSMデリヘルや、立ちんぼで金を稼ぎ続けた。だが、それだけではホス狂にかかる費用はまかないきれない。そうして生まれたのが“頂き女子”だった。渡辺容疑者の“担当”ホストのBさんが話す。
店に顔を出しては売掛で豪遊
「りりがホストクラブに顔を出し始めた頃は、週1ペースで毎回3万円くらい使って適度な遊びのできる子でした。ところがある日から、毎日お店に顔を出すようになったんです。クラブのイベントの度に50万円のシャンパンを気前よく入れてくれるようになりました。支払いはいつも現金。『いいおぢさんが見つかった』って言ってましたよ」
Bさんは渡辺容疑者のことを「遊び方のきれいな客」と捉えていたというが、別の担当ホストCさんはこう洩らす。
「常に売掛(ホストに借金をして遊ぶこと)で遊んでました。ちゃんと期日までに返済はするんですが、店に顔を出せばまた150万円くらい借金するというのを繰り返していた。典型的なホス狂ですよ」
ホストと風俗嬢の板挟みで精神的に病んでしまう
度を越したホス狂を示すこんなエピソードがある。
「よそのお店での話ですが、別の客と担当が被っていることに対抗心を燃やして2000万円ほど抱えてその店に向かった。しかし、そのお金をあえて担当ではなく、横についたヘルプのホストにつぎ込んだんだそうです。りりとしては意趣返しのつもりだったんでしょうけど、それが原因でホスト同士のトラブルに巻き込まれた。SNSやLINEのアカウントを消され、携帯まで壊されたとか」(同前)
騒動に巻き込まれても「本音で話せるのはホストだけ」とこぼしていたという渡辺容疑者。なぜそれほどまでにホストに入れあげてしまうのか。Aさんにはその胸の内を明かしていた。
「ホストに会う時以外は風呂に入らない、ホス狂としてでしか人との関わり方がわからない、と言っていました。彼女が生きる上で、ホストの存在は相当大きかったんだと思います。でも、彼らに貢ぐお金を稼ぐために風俗嬢や頂き女子として生きるのは本当は辛かったみたい。その板挟みで精神的にも病んじゃった」