――神崎くん、良いキャラですね。
有村 中高大と一緒で、今も仲が良いですよ。神崎くんは洋服屋さんの2代目なので、時々スタイリングをお願いしています。
『お願い!ランキング』出演で、10円ハゲができた
――先ほど「ギャラなんてあってないようなもの」とおっしゃっていましたが、すぐにラジオパーソナリティとして食べていけるようになりましたか?
有村 リスナーはハガキかせいぜいメールを番組に送る時代に、僕はチャットでお便りを募集していました。ニッポン放送の吉田さんにその話をしたら、おもしろがってもらって、『テリー伊藤のってけラジオ』に“チャットDJ”としてゲストで呼んでいただけました。
そこからUSENにお声がけいただいて、『魁!映画塾』という番組も始まって、おかげさまでレギュラーが途切れることなくやってこられました。ただまぁ特に最初のうちは、実家暮らしだからこそできたことですよね。28歳でホリプロに所属したあたりから、ちゃんと食べていける状況になったと思います。
――お話を聞いていると、なかなか順調そうな芸能生活で……。苦労を感じたことはありませんか?
有村 やりたいことは寝ずにやれちゃうので、苦労を感じたことはありません。例の一件はさすがに大変でしたが(笑)、「努力はしたけど苦労はしていない」という感覚です。
――『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)の映画コーナーに出演していた頃は「10円ハゲができた」と聞きました。
有村 確かに、そこで一時期悩みはしました。川越シェフの辛口コメントが流行って、番組で厳しいことを言ったほうがウケる空気があったんですよ。なんとか爪痕を残そうと、あまりおもしろいと感じなかった『シュレック』(2001年公開)という映画を酷評したら、日本語吹き替え版に出演していた声優の山寺宏一さんから電話が来て、「お前は作品に対する愛がない」と言われたり……。
お互いの考えを話す中で、最終的には山寺さんも僕の立場を理解してくれましたけどね。当時は自分に与えられた役割をどう果たすべきか必死でした。でも基本、僕はポジティブですよ! アンミカさんと気が合います(笑)。
――ネアカな性格は生まれつきなんでしょうか?