有村 親の教育も大きいと思います。「今日、学校で何か楽しいことあった?」と聞かれる中で、自然と楽しいことを見つけるようになっていきました。
うちの両親って、「楽しいから笑うんじゃなくて、笑うから楽しいんだ」みたいな考え方なんですよね。だから、「ツイてる、ツイてる、本当にツイてる!」という「ツイてるコール」を家でよくやっていました。
「恋愛ハウツー本を200冊ほど読み漁りました」
――例のスキャンダルについても聞かせていただきたいのですが、先ほど「モテたい」という気持ちを強く抱えていたのが一因だとおっしゃっていましたね。
有村 テレビに出るお仕事をしていると、町中で声をかけられる機会も多く、それで勘違いしてしまったというか……。端的に言って、調子に乗りましたよね。文化レベルの高さが評価されるようになって、文化系男子とか非モテの“逆襲”のような気持ちが湧いてきてしまった。ロフトプラスワンで開催したトークイベントにお客さんがワッと集まったときは、「いよいよ俺の時代が来た!」という気持ちになりました。
――自分も漫画研究会にいた側の人間なので、その感覚はわかります。人生でどんなに良いことが起きようと、「でも放課後に彼氏と制服デートする経験は一生ないままなんだな……」という心の穴がある。
有村 そうなんですよ! 学校帰りにミスドなんて寄るのは不良ですよ!(笑)ケンタッキーなんて、ワイルド感があるからもっとダメ。そういう感覚でしたからね。
――10代のとき、モテるためにしていたことはありますか?
有村 モテる香水などを通信販売で買っていました。『週刊少年ジャンプ』の裏表紙に広告が出ていたようなやつです(笑)。
あとは中谷彰宏さんの『口説く言葉は5文字まで』などの恋愛ハウツー本を200冊ほど読み漁りました。映画にしろサウナにしろ、知識をつけて分析するというのが全てのジャンルにおいて好きなんですよね。で、本の通りにすると確かにモテるんです。
――では、スキャンダルで話題になった「クイズ●ックス」も、あれはあれで成功体験がある……?
有村 まぁ合コンのノリですよね(笑)。僕側の発言だけが報じられましたが、実際は、女の子側も相当こちらを乗せるようなことを言っていたんですよ。
――でも報道だけ見ると、有村さんがひとりで150キロの球を投げ続けているように見えましたが……。
有村 ちゃんとキャッチボールでした! いや、でも僕がああいう発言をしたことは事実なので、それは本当に申し開きできません……!