順風満帆だったはずの人生は、ある日を境に一変した。映画コメンテーターの有村昆(47歳)は、2021年に出た「セクシー美女とのスキャンダル」をきっかけに仕事が激減し、妻とも離婚した。そんな彼を救ったのは、“やらかしの先輩”たちの励ましだった。
有村は、今度は自分が誰かを助けるべく、サウナという新たな分野で挑戦を始めた――。(全2回の2回目/前編を読む)
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血の気が引くとはあのことだった
――2021年5月、セクシー女優を口説いてホテルに連れ込んだことが『FRIDAY』に報じられました。3か月ほど芸能活動を自粛し、そのあいだに当時のパートナーと離婚しています。
有村昆(以下、有村) あの出来事は、死ぬ前の走馬灯で絶対見ると思います。それくらい大きな出来事でした。大きな苦労もなく芸能活動を続けてきて、わりと順風満帆だったはずの人生がそこでズドンと……。体をぶった切られるような感覚でした。
――スキャンダルが報じられると知ったとき、どんな気持ちでしたか?
有村 まず自宅の前で記者さんに「◯月✕日に△△さんとお会いしましたよね?」と直撃されて、慌てて「事務所を通してほしい」と返事しました。翌日、マネージャーさんから「こういう記事が出る」という連絡が来たときは、ちょうど息子を保育園にお迎えに行った帰りで、夕方だから暗いのか、僕の視界が暗くなったのか、血の気が引くとはあのことですよ。
報道が出てからの1、2週間は特に落ち込んで……すみません、辛すぎて当時の記憶は断片的にしかないんですよね……。家の前に記者さんがいるので、しばらくは親に買い物を頼んで、息子も保育園をしばらく休ませました。子どもは「なんで保育園に行けないの? なんでパパはずっと家にいるの?」と無邪気に聞いてくるんですよ。
「パパは悪いことをしちゃったから、表に出られないんだよ」と説明して、「悪いことって何?」と聞かれたら、それはさすがに言えず、「まぁまぁまぁ」とごまかす日々でした。
――なんとも苦しい思いを……。