2021年の「セクシー美女との不倫密会スキャンダル」によって仕事が激減した映画コメンテーターの有村昆(47歳)。今、彼は騒動を「起こるべくして起きた」と振り返る。全ての根源にあるのは、思春期に空いた心の穴、「非モテ」にあったという――。(全2回の1回目/後編を読む)
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「学生時代はとにかくモテなかった……」
――有村さんはお坊ちゃん育ちで有名です。お父様は世界的なホテルチェーンの副社長だったとか。
有村昆(以下、有村) そうなんです。父親が世界中を飛び回る仕事だったので、僕の生まれはマレーシア。そこから香港など、あちこちの国に行きました。6歳で帰国してからも海外旅行に年に2、3回行ったりして、海外に行くことへの抵抗が一切なく育ちました。
そういう環境だったので、うちの一家は日本人の一般的な感覚とはズレているかもしれません。家では、よくホームパーティーを開いていました。母親がシャンソン歌手なので、ちょっとしたショーの時間もあります。
――外国のホームドラマみたいですね。そんな環境で育ったのに、学生時代は、クラスの「イケていない側」だったそうで……。
有村 クラスでもまとめ役やムードメーカーのような存在ではありましたが、いかんせん趣味がインドア系で、体を動かすことが全く得意じゃない。今でこそ文化系男子もモテる風潮になりましたが、当時はスポーツができない男子は全然モテませんでした。映画やゲームが好きなのは即「キモい」扱いです。
とにかくモテなかった……。放課後、バスケ部が女子にキャーキャー言われている横をクラスメイトの神崎くんと一緒に三国志のクイズを出し合いながら下校して、神崎くんの家でゲームして。その頃は「クイズセッ●ス」ではなく、三国志のクイズでした。今も昔もクイズ好きっていう(笑)。
――しかし、いわゆる「陰キャ」とは正反対の性格ですよね。