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有村 「闇営業の報道が出た日から、今日で2年なんだ。アリコンさんもいつか『今日で2年』と言える日が来ますよ」って。この前、入江さんとサウナに行ったとき、ちょうど僕の報道から2年経ったくらいだったんですよ。入江さんにそう伝えると、「そうですか。僕は4年です」って(笑)。

「お互い“あの日”は忘れられませんよね」と話した後に、「アリコンさん、復帰できてよかったですね」と言ってもらえました。やっぱり失敗した人は、失敗した人の気持ちがわかるんですよね。

「広末涼子さんだって励ましたい」

――では、次は有村さんが誰かを助ける番ですね。

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有村 はい。それまで何かやらかして騒ぎになっている人は、自分と無関係の星にいる相手だと思っていましたが、今は思わず助けてあげたくなっちゃう。どれほどの精神状態に追い込まれるか、僕は知っていますから。実際、TKO木本(武宏)さんに投資トラブルの報道が出たときは、僕から長文でメッセージを送りましたよ。

 今度は自分のほうがやらかしの先輩だから、いろいろ相談に乗りました。できるならば広末涼子さんのことだって励ましてあげたいですよ! 連絡先を知らないので不可能ですが。

――有村さんはご自身の騒動のとき、『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)に励まされたことをメディアで語っていますよね。広末さんに勧めたい映画はありますか?

有村 なんだろう、『かもめ食堂』(2006年)かな? もたいまさこさんの演技が良い味を出していて、すごーく癒やされるんですよ。……でもやっぱり料理の話だからやめたほうがいいかな(笑)。

活動自粛中、サウナにも助けられた

――騒動を経験したことによる変化はありますか?

有村 あの騒動で、僕は一度死にました。調子に乗った有村昆は死んだんです。それまでは「上昇していかなきゃ」という気持ちが常にあり、自分のことで精一杯な生き方をしていましたが、今は「人様のお役に立ちたい」と考えるようになりました。人に優しくなったと思います。

「サウナを通じて、人様のお役に立ちたい」©山元茂樹/文藝春秋

――「人様のお役に立ちたい」とのことですが、「こういうことをして役に立ちたい」というイメージはありますか?

有村 皆さんの参考になるような映画情報は、変わらず発信していきます。あとは新たにサウナに関する活動も頑張っていくつもりです。

――サウナですか?