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オンライン投票を促進させる“狙い”とは?

“エサ”をぶら下げてまで政府がオンライン投票を促進させる理由は何なのか。筑波大学名誉教授の中村逸郎氏は「その裏にはある“狙い”がある」とした上で、こう話す。

5期目を目指すプーチン大統領 ©︎共同通信

「プーチン政権は長年、与党への投票誘導や票の改ざん、水増しを公然と行ってきました。ところが近年、不正の証拠となるような映像などがSNS等で拡散されるようになってしまった。そこですべてをブラックボックス化するためにオンライン投票の拡充を急いでいるのです。オンライン投票であれば、数字の改ざん等はより手間をかけずに行うことが可能です。来年3月に行われる大統領選挙では、投票用紙による一般投票を極力減らし、大半をオンライン投票にしたいという思惑があるのかもしれません」

 現在配信中の「週刊文春電子版」では、専門家が解説するプーチン大統領が“統一地方選挙を断行した理由”と“オンライン投票を促進する理由”、透明な投票箱などロシア特有の投票システムの詳細、選挙管理委員長に直撃した「投票箱を透明にする理由」、度々指摘されてきた不正選挙の可能性など、日本人が知らないロシアの選挙制度について詳しく報じている。

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