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〈木原副長官、留任説が一転交代へ〉「スイッチバックみたいにして、血が」木原事件 警視庁担当係長が遺族に語った“自殺の根拠”驚きの中身

〈木原副長官、留任説が一転交代へ〉「スイッチバックみたいにして、血が」木原事件 警視庁担当係長が遺族に語った“自殺の根拠”驚きの中身

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 岸田文雄首相が9月13日に行う内閣改造で木原誠二官房副長官を交代させる方針を決めたと11日、「産経新聞」が報じた。

 木原氏を巡っては、「週刊文春」が今年7月以降、妻X子さんの元夫である安田種雄さん(享年28)の“怪死事件”について報じてきた。岸田首相は報道後も周囲に木原氏を留任させる方針を示していたが、ここに来て一転、交代させることを決意したと見られる。

 突然の官房副長官交代報道。「週刊文春」が報じてきた“木原事件”に関するスクープ速報を再公開する。(初出:週刊文春 8月31日号 年齢・肩書きは掲載当時のまま)

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◆◆◆

 木原誠二官房副長官(53)の妻X子さんの元夫“怪死”事件に新たな展開があった。8月9日、亡くなった安田種雄さん(享年28)の遺族が、警視庁の担当者に呼び出されたのだ。遺族は7月17日付で、再捜査を求める上申書を提出。この日は2度目の面談だった。

木原氏(8月4日の岸田首相会見にて) ©時事通信社

「自殺と考えて矛盾はない」不可解な説明を繰り返すW係長

 世田谷署の一室で種雄さんの父、2人の姉と向き合ったのは、捜査一課特命捜査第一係長のW警部。だが、そこで語られたのは、驚くべき説明の数々だった。

種雄さんの父

「捜査の結果、部屋の状況やご遺体の状況から、争ったような跡は認められなかったんですね。自殺と考えて矛盾はありません」

 淀みなく語るW係長。警察側は、7月13日に露木康浩警察庁長官が事件について「証拠上、事件性が認められない」とコメントして以来、その姿勢を崩そうとしない。W係長の説明も、そのコメントに平仄を合わせるような“模範解答”だった。

 だが――。「自殺と考えて矛盾はない」とする根拠の詳細を遺族が尋ねると、W係長は不可解な説明を繰り返したのだ。

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